ストーカー問題といえば男女関係のもつれや、一方的な恋愛感情や怨恨のある相手への、必要なつきまといなどが思い浮かぶのではないでしょうか。でも今回、お話を聞いたのは「ママ友からのストーカーまがいの行動に悩んでいる」というママたち。平穏な日常が不安に変わる恐怖の体験談です。

 

どこに行ってもあのママ友がいる(宏美さん/32歳/パート)

 

PIXTA/Ushico

 

保育園で知り合い、少しだけお話した感じのいいママ友がいました。そのときは、特に連絡先の交換などはせずに別れたのですが、それから度々顔を合わせるようになったんです。 私が子どもと公園で遊んでいるときによく鉢合わせるし、カフェでお茶をしているときにふと横を見ると隣の席に彼女がいる、ということがよくありました。 最初は偶然だと思っていたのですが、ある日を境にこれがストーキング行為だと気づいたんです。それは自宅から車で2時間ぐらいかかる実家に、子どもを連れて遊びに行ったときのこと。 実家の近くには、とてもキレイな公園があるのですが、なんとそこにあのママ友がいたんです。驚く私に「こんにちは~」と普通に挨拶してくる彼女。さらに、その数週間後に家族で出かけた温泉旅行、その宿泊先の旅館でも彼女に遭遇しました。 もう怖くて、彼女の目を見て話すことすらできませんでした。あとで周りのママ友から聞いて分かることなのですが、どうも彼女は私がほかのママ友と話しているのを聞いたり、SNSの投稿を見たりして、私の行き先を探っていたとのこと。 それがわかったいまでは、自分の居場所を他人に伝えることはやめましたが、いまでも彼女に警戒しながら生活する日々を送っています。