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家族の食事を作る際に、栄養バランスに悩まされるママさんも多いはず。特に育ち盛りの子どもには、たくさんの栄養分をとってもらいたいですよね。そこで、悩める主婦たちから今注目を集めているのが「パーフェクトフード」です。

 

好みがわかれるパーフェクトフード


パーフェクトフードとは、「1日に必要な全栄養素を単体で摂取できる食品」のこと。1度に全てを摂取できるわけではありませんが、数回に分けて栄養を摂ります。現在ではパンやパスタやグミなど、多種多様な“完全食”が販売中。最近「日清食品」も「All-in PASTA」という完全栄養食を発売しました。

 

パーフェクトフードの存在を知った主婦からは「一品でたくさんの栄養が詰まってるから、食材選びに悩まず料理ができそう」「野菜じゃなくて麺に栄養素が詰まってるなんて画期的!」「栄養価は高いかもしれないけど、そういうのって大体美味しくないんだよね…」「サプリを飲んでるけど、これ食べれば必要なくなるのかな?」など、様々な感想があがっています。

 

実際のところ味の好みは大きくわかれているようで、「パスタを食べてみたけど、苦みやクセが強くて継続的に食べ続けるのはしんどい」「フルーツミックス味のグミを食べたら、かたすぎて顎がはずれるかと思った」「パンは若干の雑味があったけど、一般的なものと変わりなく美味しかったです」など賛否両論でした。

 

パーフェクトフードは子どもを甘やかす?


人によって好き嫌いがわかれる“パーフェクトフード”ですが、子どもに食べさせる食品としてはアリなのでしょうか? 肯定派からは「野菜嫌いな息子にパーフェクトフードのパスタを出したら、バクバク食べてくれたから全然アリ」「子どもには栄養をまんべんなくとってもらいたいし、良いと思う」「嫌いな物を我慢して食べさせるより、美味しく栄養価をとれるなら最高だよね」といった意見が。

 

一方で「“野菜は食べる必要ない”って思われるのも嫌だし、あまり頼りたくないな」「子どもが、せっかく作った他の料理を残すようにならないか心配」「嫌いな食べ物と向き合うのも教育の1つ。パーフェクトフードを出したら甘やかすことになりそう」など、栄養と教育のバランスに悩む声も多く見られました。

 

子どもにはしっかりとした栄養をとってほしい反面、偏った食生活にならないように気をつけていきたいところ。「『野菜の代わりになる』って思わせないよう、自然な形で食卓に出せばいいんじゃない?」「疲れてる時とか、料理をする時間があまりない時に使うくらいがちょうどいいと思う」「子どものワガママに合わせて出さなければ大丈夫」といった、子どものことを考えた“パーフェクトフード”の活用方法がアドバイスされていました。

 

約7割の親が「栄養バランス」を気にしている!?


パーフェクトフードを子どもに与えるのは“アリ”か“ナシ”かで様々な意見が飛び交っていましたが、そもそもママさんたちは「子どもの食事」で何を気にかけているのでしょうか。

 

厚生労働省は、以前「乳幼児の栄養方法や食事に関する状況」を調査しました。子どもの食事で気をつけていることを聞いてみると、「栄養バランス」が72.0%と1位に。やはり、子どもの栄養が気になるお母さんは多いようです。次いで「一緒に食べること」が69.5%、「食事のマナー」が67.0%という結果でした。

 

さらに「現在子どもの食事で困っていること」という調査では、約8割の親が子どもの食事について困りごとをかかえていると判明。2~6歳の子どもを持つ親の悩みとして、「食べるのに時間がかかる」「偏食する」「むら食い」といった回答が上位を占めていました。こういった悩みから、手軽に栄養が摂取できる「パーフェクトフード」に関心が集まっているのかもしれません。

 

普及し始めたばかりのパーフェクトフード。子どもの好き嫌いや自分の忙しさに合わせて、うまくつき合っていけるといいですね。

 

文/牧野聡子