たいていの不倫をはたから見れば、純愛や真実の愛と違うことは明白。それを一番分かっていないのは、不倫の真っただなかにいる、当の本人です。「これは不倫じゃなくて、本当の愛!」と信じて疑わない不倫妻は、なぜそこまでのぼせ上がってしまったのか? 男の嘘を真に受けた〝純情不倫妻〟たちの、痛すぎるお話です。
■50歳になったら…の約束(優香さん/29歳/カフェ店員)
1年くらい前から、ダブル不倫をしている友だちがいるんですが…その姿が本当に痛々しくて。恋愛経験少なめの
A子は、アラサー主婦だというのに少女漫画のような恋愛を夢見ていました。ところがいまは、不倫相手にぞっこん!
思い描いていた理想の恋愛と、結婚生活の現実との落差に失望して、現実逃避させてくれる相手にすがってしまったのかもしれません。でもそれだって、
A子が求めていた「真実の愛」では、ないんですけどね。
それでも
A子は不倫ドラマのヒロイン気取り。「私が悪いのはわかってる」「〇〇さんは悪くない!」とすっかり酔いしれていました。さすがに友だちでも、引いちゃいますよね…一度「不倫なんか、もう終わりにしなよ」と忠告したことがあります。
でも「
50歳になったらお互い離婚して、一緒になるって約束してるの! なにも知らないくせに邪魔しないで!」と逆ギレされてしまいました。もうなにを言ってもダメだとあきれてしまい、それ以来、
A子とは会っていません。
「いつか現実に気づいてほしい」と、陰ながら願っています。