好き嫌いの多い子どもをそだてるつもりで(優奈さん/27歳/事務員)
好き嫌いがまったくない私に対し、旦那は超偏食です。キュウリとレタスは食べられるけど、ほかの野菜はすべて嫌い。牛肉は大好きだけど、豚肉と鶏肉は大嫌い。ほかにも牛乳は飲まないし、小麦粉と卵にはアレルギーがあるという大変な状況。 新婚時代は「この限られた食材で、今日は私は何を作ればいいんだ…」と頭を抱えていました。アレルギーは仕方ないとしても、好き嫌いに関しては姑のしつけを恨んだこともあります。でも長い結婚生活、お互い食べものについて話し合う機会も増えていきました。 そのなかで「嫌いな野菜や肉も小さく切れば食べられる」とか、「近所のスーパーで野菜が安い火曜日は、野菜メニューにする」という提案を受け入れてくれるようになりました。もちろん最初はものすごく嫌がりましたが、地道な交渉の結果です(笑)。 火曜日にがんばって嫌いな野菜を食べる代わりに、水曜日は旦那の好きなものだけにするなどの配慮も忘れません。あまりにも不満がたまる場合、ひとりでの外食もOKにすることで、少しずつですが歩み寄れているような気がしています。 偏食の旦那は、好き嫌いの多い子どもと一緒です。「これを食べるんなら、これも食べていい」というような提案を重ね、地道に矯正していくしかないんだと思います。
文:葛西 明