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年齢と共に身体の悩みは増えるもの。便秘や肌荒れ、冷え性と、悩みは色々ありますが、はっきりした症状はなくても、何となく若い頃ほど元気がでない、そう思っている方は多いはず。


これは、加齢によって食物を分解し、エネルギーを身体の隅々まで届けてくれる「酵素」が徐々に減っていくからだそう。今回はヒトの生命活動を支える「酵素」についてのお話です。 


<1.酵素とは何か、どんな種類があるのか>

「酵素」とは何か?これを一言で言い表すと「私たちが生きるために必要なもの」となります。


人間はすべての器官を動かすために、エネルギーを必要とし、そのために私たちは食物を食べます。しかし、食べたものはそのままではエネルギーになりません。


まず咀嚼(そしゃく)によって細かく砕かれ、唾液と混ざり、胃で消化されて初めてエネルギーに形を変えるのです。このとき、食物をエネルギーに変える役割を担っているのが「酵素」です。 食物の3大栄養素は酵素によって以下のエネルギーに変えられます。 炭水化物→ブドウ糖 


タンパク質→アミノ酸


脂肪→グリセロール このように食物を分解する働きを持つ酵素を「消化酵素」と言います。


一方、作られたエネルギーは、人間の細胞の隅々まで送り届けなければなりません。この役割も、実は酵素が担っているのです。この働きをする酵素のことを「代謝酵素」と呼びます。


人間が生きていくことができるのは、酵素の働きがあってこそ。もし酵素が身体の中からなくなってしまったら、人は生きていくことができないのです。 人の生命にかかわっている酵素は約13,000種もあると言われています。その中には、美肌をつかさどる酵素もありますし、便秘を解消してくれるものもあります。ひいては人の健康を増進し、寿命を延ばしてくれるものまであるのです。


そんな大切な酵素は、生まれた時から体内にあり、生命活動の中で自ら作り出しています。


ただ、一日に作り出せる量、使える量が決まっており、身体はそれを消化酵素と代謝酵素に振り分けて使っています。どちらの酵素も十分な量があれば、私たちは元気でいられます。 しかし、現代人の生活は、消化酵素が大量に消費されるせいで、代謝酵素が常に不足している状態なのだとか。理由はジャンフードなどの食生活や、睡眠不足、ストレスなどです。


代謝酵素が不足していると、身体の隅々までエネルギーを行きわたらせることができないため、私たちの体調は悪くなってしまいます。さらに年齢とともに酵素を作りだせる量は年々減っていきます。


足りない酵素を補うためには、酵素の多い食物を摂り、外部から補う方法が一番なのです。