「しばしの別れだ、日本」とSNSに投稿した直後、夫から届いたLINEは「海外行くんけ?」──。マッチングアプリで出会った夫と結婚7年目を迎えた、ぱーてぃーちゃんの信子さん。海外ロケすら伝え忘れる奔放な妻と、絶対に怒らない寛大な夫。2人が築く結婚生活のリアルと、「猫かぶるのは1か月まで」と語る夫婦円満の秘訣とは。
「僕、条件に当てはまると思います」
── 今年で結婚7年目となる信子さん。旦那さんとは、マッチングアプリで出会ったそうですね。始めたきっかけは何だったのでしょうか。
信子さん:当時、マッチングアプリが芸人の間でめっちゃ流行ってたんですよ。同期で食事してるときに、ノリで「みんなでダウンロードして、結果報告しようぜ」って、グループLINEで報告し合うことになって。ちょうど元カレと別れたばかりだったのもあって、なんかそれに乗っちゃったんですよね。
── プロフィールには、顔も出していたのですか?
信子さん:はい、ばっちり盛れている写真を載せてました(笑)。ヒゲ&ロン毛が好みだとか、絶叫系ジェットコースターに乗れる人とか、自分の譲れない条件を書いたら、何人かから連絡が来て。まめにやりとりするのは苦手なタイプなので、顔が好みの人にだけ、最低限返信していましたね。
── 旦那さんとは、どんなふうにやりとりが始まったのでしょうか。
信子さん: 夫はもともと「知り合いとのつながりがないところで出会いがほしい」と思っていたそうで。友達にアプリを教えてもらったみたいです。
登録した数時間後にさっそく私とマッチングして「僕、条件に当てはまると思います」ってコメントを送ってきたんです。第一印象は「好みのヒゲとロン毛だ〜」って感じ(笑)。マスト条件をクリアしていたので、やりとりした数日後に会ってみたんです。

その後も何度か会ううちに、「一緒にいるのが心地いい」と思い始めておつき合いすることになったのですが、その段階で「束縛されたり、自分がやりたい何かを制限されるのは嫌」だと伝えました。
これはもう全人類に言えることだと思うんですけど、おつき合いする前に譲れない条件を確認するのは本当に大事。「あなたの思う束縛の加減はどこですか?」とか、「これだけは許せないってことは何ですか?」とか、そういうことは聞いたほうが絶対いいと思ってます。
うちが事前にしっかり確認したこともあってか、うちらは今もお互い、あまり干渉しないです。うちが連絡するのを忘れて飲んでいても「今日帰らないんけ?」「何時ぐらいに帰る予定?」って連絡が来るくらい。最近いつしたかなって思うぐらい、ケンカもないんです。
── プロポーズは、旦那さんからだったそうですね。どんなシチュエーションだったんですか?
信子さん:一緒にお昼寝していたときに、夫が「俺、今のんちゃんと結婚式する夢を見た」って言い出したんです。それで「うち、きれいだった?」って聞いたら、「きれいだったよ」と言ってくれたのがうれしくて。そしてその流れで「結婚する?」と突然言われてびっくり。「え、今の夢からそんな展開になるの?」って盛り上がっちゃって。思わず「いいよ!」って答えてました(笑)。
海外ロケをSNSで知るも「怒らない」夫との夫婦仲
── 今ご結婚されて7年目になるそうですね。すごく仲よさそうな雰囲気がお話から伝わってくるのですが、とはいえ夫婦はいろいろあるものですよね。結婚生活を7年続けたなかで旦那さんの「こういうことが気になる」ということはあったりするのでしょうか。
信子さん:「一生、同じことでうちを怒らせる気?」と思ってることはいっぱいありますよ(笑)。たとえば、彼は車やバイクが好きで、自分で修理したりもするんですが、あれほど「ちゃんと手を洗って」って伝えてるのに、洗ったはずの手にまだ車のオイルがついてる。で、そのまま冷蔵庫を開けるんです。当然、冷蔵庫の扉にはオイルがつく。毎回「なぜ?」となるわけです。
お皿も「洗っといたよ!」って報告してくるんですけど、「全然ヌルヌル取れてないけど…」って、毎回同じ展開なんですよね(笑)。
── わかります(笑)。そうした不満は、その場で伝えるんですか?
信子さん:言います。「なんでわかんないの?すごいキモい」って(笑)。でも、彼はとにかく怒らない人なので、こっちが癇癪玉になって終わり、なんです。話し合うことは多いけど、「わかんないから、その都度言って」って言われるんですよね…。この無限ループをどうにかしたいんですけど。

── 言っても伝わらないって、あるあるですよね…。信子さんは「とにかく束縛が大嫌い」とのことですが、お互いの行動については、どのくらい把握していますか?
信子さん:基本的に、夫のほうがまめに連絡を取るタイプで、「今日は友達と飲みに行ってきます」って連絡をくれたりします。逆にうちは連絡を忘れて飲みに行っちゃう。そうすると、夫から「今日帰らないんけ?」「何時ぐらいに帰る?」って連絡が来ます。
そういえば…最近、ロケで海外に行くことを夫に伝えるのを忘れたまま出かけちゃって。「しばしの別れだ、日本」とインスタのストーリーに上げたら、「海外行くんけ?」って夫からLINEが来ました(笑)。
── なんと…!それでも、旦那さんは怒らなかったんですか?
信子さん:怒らなかったですね。もう慣れだと思います。うちはさすがに「マジごめん」ってなりましたけど。
── 芸人仲間と頻繁に飲みに行くことについても、何も言われない?
信子さん:一度、「そんなにしょっちゅう飲みに行って、話すことあるの?」って言われたことがあって。ものすごいムカついて、「あるよ、いっぱい!もし飲みに行っちゃダメって言うなら、先輩と会ったときと同じ量のエピソードトークを、お前がうちに提供してくれるのかよ!?」って、1回キレたんです。それ以来、何も言ってこなくなりましたね(笑)。
── 信子さん、旦那さんに愛されてますね…!愛してもらうための秘訣ってあるんですか?
信子さん:素直でいることかな。言いたいことは、絶対言うべきです。うちは嫌なことは嫌だって言うし、いいところはいいってはっきり言います。「おもしろくない」とかも言うし。猫かぶるのは1か月までにしたほうがいいです。だって、時間の無駄だから。一生、墓に入るまで隠し通せるならいいですけど。無理はしないほうが楽ですよ。
でも、世の中には、家族にすらなかなか素直になれない人もいるみたいですよね。1回勇気を出して、言いたいことは言ってみたほうがいいと思います。相手にもよるかもしれないけど。うちはたまたま、相性よかったと思います。マッチングアプリさま、ありがとう。もし機会があれば、夫婦でマッチングアプリのCMに出られたら本望ですね(笑)。
取材・文:松崎愛香 写真:ぱーてぃちゃん 信子