『小悪魔ageha』元モデルで実業家の桃華絵里さん(45)。子宮体がんの手術を経て抗がん剤治療を決意した背景には、シングルマザーとして育てた22歳の息子の存在がありました。壁に穴が開く反抗期を越え、今や頼れる相談相手となった息子からかけられた言葉とは。手術前に遺書を託した思いと親子の絆を伺いました。

息子あてに遺書「手術後にようやく現実を見た」

── 子宮体がんが発覚し、8月末から子宮と両方の卵巣を摘出する手術をされました。その後の検査で、がんが血液に入り込んでいることがわかったと伺っています。今後4か月間、全6回の抗がん剤治療を行うことを決めたそうですね。

 

桃華さん:手術後の検査で、がんが血管を通過して血液中にも浮遊していることがわかりました。医師から、今後について抗がん剤治療の話があり、息子とよく話して治療をすることに決めました。息子は今22歳で、私が息子を産んだ年になり、今では頼れるよき相談相手になってくれています。

 

桃華絵里さんと息子さん
親子でパンクテイストも「かわいすぎる!」22歳で出産した息子さんとカリスマギャル時代のももえりさん

── 桃華さんはこれまで、シングルマザーとしてひとり息子を育ててきました。息子さんは、お母さんの体調を誰よりも心配していたかと思うのですが、病気がわかったときの息子さんの反応はいかがでしたか。

 

桃華さん:診断が出る前に「お母さん、もしかしたらがんかもしれない」という話をしたら息子は「大丈夫でしょ、こんなに元気だから」と言っていました。きっとまだ実感がわかなかったんだと思います。

 

子宮と卵巣を摘出する手術を受けたあと、酸素マスクをつけて手術室から出てきた私の姿を見たときに、ようやく現実を見た感じだったんでしょうね。私はまだ麻酔から覚めずおぼろげだったのですが、息子が看護師さんに、「点滴の針が痛くないように、ここには布団をかけないでください」と言っている声が聞こえました。目は覚めていないのですが、病室で息子がずっと横に座っているのもわかりました。

 

── 目が覚めるのをじっと待っていたんですね。心配する息子さんの気持ちが伝わってきます。

 

桃華さん:大袈裟かもしれないのですが、もしものときのためにと手術の前に息子に遺書を渡していたんです。それを読んで思うところもあったのかもしれません。

 

── 息子さんに遺書を。どんなことを書いたんですか?

 

桃華さん:遺書と言っても中身は結構、現実的なことがメインです。事務的な手続きや携帯、お金のことなどを思いつく限り書きました。それに加えて、「これから何があっても、お母さんはあなたを見守っているから、自信を持ってチャレンジしていくんだよ」と。

 

── 淡々と話されていますが、40代の若さで遺書を息子さんに手渡して、覚悟を持って手術に臨んでいたとは鳥肌が立ちました。

 

桃華さん:何かあってからでは遅いと思いましたし、何も伝えなかったら息子が困ると思ったので、できるうちにしておかなきゃと。私は、10代から働いて、息子という大切な存在ができて、息子を守るためにずっとがむしゃらに働いてきました。これまでの人生を全力で駆け抜けてきたので、明日何があっても後悔はないんです。

 

息子は今、22歳でひとり暮らしをしていて、改めて「早くに産んでよかった」と思っています。若い頃は大変だったのですが、そのぶん早く手が離れましたし、こうやって病気をすると息子が「自立していること」への安心感はかなり大きいです。