元『小悪魔ageha』モデルで、ももえりの愛称で親しまれる桃華絵里さん(45)。今年8月に子宮体がんが発覚し、子宮と卵巣の全摘手術を行いました。病気の異変を放置するリスクを痛感した桃華さんが、公表を決意した理由と、前向きに抗がん剤治療へ挑む強い想いを明かします。
今年8月に子宮体がんを公表をした思い
── 桃華さんは今年8月、SNSで子宮体がんを患っていることを公表しました。子宮体がんに罹患する割合は48人に1人だそうで、公表は非常に大きな反響を呼びましたが、なぜみなさんに伝えることにしたのでしょうか。
桃華さん:公表については悩んだものの、ひとりでも多くの女性が「検査に行こう」と思うきっかけになればと決断しました。

公表後は何千通というメッセージをいただき、その反響の大きさに驚いています。まだすべてに目を通せていないのですが、同じ病気で、これから手術を控えて多くの方が不安を抱えていることを改めて知りました。
私も手術前はネットで体験談を調べ、術後の痛みや移動などが大変になると知って心配になったのですが、実際に経験してみるとそんなに怖いものではなかったし、信頼できる医療従事者の方の手厚いケアのおかげで、不安感はなくなりました。その経験がひとつの情報として、誰かの役に立てればという思いです。
20センチの開腹手術「子宮と卵巣を一度に摘出」
── 子宮体がんとの診断を受け、子宮と両方の卵巣を摘出される手術を8月末に行ったと伺っています。一度に摘出するのは体への影響も大きいと思うのですが、現在の体調はいかがですか。
桃華さん:お腹を20センチ切っているので、傷口の痛みはありますが、痛み止めをいただいてコントロールしています。また、子宮と卵巣がなくなったことで、腸が下がって行き場を失ったような違和感があります。
医師から当初、子宮が男性の握りこぶしほどになっていると説明され「子宮は取るけど、卵巣はなるべく残したい」と言われました。卵巣も一緒に取ってしまうと女性ホルモンが急になくなって、更年期障害が一気に始まってしまうからだそうです。
ただ、子宮体がんになると、そのあと高確率で卵巣がんになる可能性もあるそうで。「卵巣を残して、摘出が必要になったときに再手術をするか、子宮と卵巣を一気に取るか選んでください」と最終的な判断を委ねられました。
── 判断を委ねられると迷いが出てきそうなものですが、桃華さんは子宮と両方の卵巣をすべて摘出することをどうやって決断できたんですか。
桃華さん:絶対に卵巣がんになるわけではなかったものの、私は何度も手術をするのが嫌だったので、子宮と同時に卵巣を取ることを迷わず選びました。でもこれは、息子がひとりいて、今後子どもを望んでいなかったからで。もし今後「子どもがほしい」と思っていたら、判断に悩んでいたはずです。
4年前から感じた異変「病院から足が遠のき」
── 食生活の変化や、出産回数がない・または少ないことで女性ホルモンにさらされる影響が大きいことから、子宮体がんの患者数は年々増加傾向にあるそうで、発覚前に不正出血などの症状があると言われています。何か自覚症状はありましたか。
桃華さん:若い頃は生理不順もなく、アプリで生理周期を管理して毎月予定ぴったりに生理が来ていました。22歳で息子を出産したあとも変化はなかったのですが、4年前から予定日以外にも出血がありました。
婦人科を受診したところ、2センチの子宮筋腫があり、子宮内膜症だと言われました。医師からは、ミレーナ(子宮に装着する医療機器)を入れたら症状が楽になるという提案があったのですが、体に器具を入れることに抵抗があったので、「考えてみます」と言って、そのまま病院に行かなくなってしまったんです。
ところが、だんだん痛みがひどくなってきて。同じ婦人科に行ったらまたミレーナの話をされると思い、1年後に別の婦人科に行きました。子宮頸がんの検査は毎年していたものの、次に行った婦人科で子宮体がんの検査を勧められたんです。この検査がものすごく痛くて。医師は、「ちょっと子宮が腫れてボコボコしているけれど、検査結果に問題はありません」と。子宮体がんとは診断されませんでしたが、すでに異変はあったので、セカンドオピニオンとして他の病院にも行けばよかったと今なら思います。
── 婦人科の検査は、診察中に先生と顔が見えないようにカーテンで仕切られているものの、痛みの度合いも人それぞれで、不安や緊張感を抱く方は多いと思います。
桃華さん:あれ、本当にいやですよね。内診台に座ることすら、ためらわれます。他の病院に行っても「またあの痛い検査をされるんだろうな」と思うと、病院から足が遠のいてしまいました。
母の勧めで再受診し、子宮体がんが発覚
── 病院には行かなかったそうですが、症状はその後どうなったのですか。
桃華さん:生理以外の日の不正出血の頻度が増えました。さらに、生理のときは生理用のオムツに夜用の特大ナプキンをつけても1時間も持たないほどの出血量で、生理が10日も続くように。洋服に血がついてしまうし、自分でも「これはまずい」と思っていたんですけど、痛み止めを飲めば我慢できていたんです。もともと痛みに強いほうで、産後はさらに我慢強くなっていて。生理が来るたび貧血が起きて、唇は真っ白でした。でもこれは、「年齢のせいだろう」と思っていたんです。
── 年齢を重ねると顔や唇の血色が若い時に比べると悪くなっていきますが、唇が真っ白になるほどの貧血の症状を耐えていたんですね。
桃華さん:我慢してしまったことがよくなかったかもしれません。この話を母にしたら、ものすごく心配して「絶対に病院に行って!」と。最初に受診してミレーナを勧められた婦人科を今年、母と一緒に4年ぶりに訪ねました。
医師は「そんなにひどくなっちゃったの」と驚いていました。「ずいぶん内診が長いな」と感じたのですが、「筋腫が6.5センチになっている」と言われ、子宮頸がんと子宮体がんの検査をすることに。検査結果は「子宮体がんの可能性がある」とのことでした。「大きい病院に紹介状を書く」と言われ、そこから今通っている病院で再検査をして、子宮体がんと診断されました。