60代。何がきっかけで人生が大きく動き出すかわかりません。ボディメイクの世界でグランプリに輝いたこともある日向治美さんもそのひとり。仕事のストレスで体重は激増し、高血圧にも。一念発起で始めたシェイプアップ。お金もかかりました。でも、いままでにない世界が待っていました。体は理想的な体型になり、高血圧も克服した今を聞きます。

高血圧を機に始めたボディコンテストでまさかの優勝

食事は外食せず自炊。玄米を主食に、肉・魚・野菜をバランスよくとるようにしている

── 2026年夏、千葉県で開催された「ベストボディ・ジャパン2026関東大会」のミス・ベストボディ部門プラチナクラス(60歳~)でグランプリを受賞した日向さん。コンテストの写真を拝見して驚きましたが、68歳とは思えない健康的なボディラインです。

 

日向さん:同部門の地方大会でグランプリをいただいたのは今回で7度目になります。2020年が初のグランプリでした。ボディメイクに目覚め、コンテストに出場するようになったのは、60歳になってからです。「ベストボディ・ジャパン(一般社団法人ベストボディ・ジャパン協会主催)」は8年連続で出ています。予選と決勝があり、決勝ではビキニを着てステージに上がるんです。最初は恥ずかしかったですけど、一度着ちゃうと慣れてしまうもの。みなさんビキニ姿ですからね。

 

といっても、昔の自分からしたら、今の姿は信じられません。30〜40代の頃を振り返ると、平日は仕事に追われ会社と自宅の往復で終わり、休日は家に引きこもり食べて寝るというだけ。完全なインドア派で、殻に閉じこもる生活を送っていました。ですからビキニを着て人前に出て、笑顔でポーズを決めるなんてありえない。

 

── それがなぜ?アクティブな印象とは正反対だったわけですね。

 

日向さん:きっかけは高血圧です。40代後半から血圧が少しずつ上がり始め、ピーク時は160(上の血圧)を超えていました。当時は仕事が忙しくて、ストレスのせいか夜に暴飲暴食。体重増加を招いて70キロの大台にのってしまい、それが高血圧につながるという悪循環になっていたと思います。医者に相談したら「薬を飲んだほうがいい」と言われ、降圧薬を服用するように。

 

体重を落とそうとランニングを始めたものの、効果は得られませんでした。そこで57歳のとき、当時よく宣伝をしていたライザップへ行くことに。ただ、入会への一歩を踏み出すまでに2年余りもかかりました。

 

年齢的に新しいことを始めることに及び腰だったうえ、食事制限や毎食の写真送付を続けられるか不安なのもあって。でもそれ以上に、「どうにかしなきゃ」という気持ちが強かったんです。本音をいえば、高血圧よりも、LLサイズ以上の服しか着れなくなってしまった体型のほうがショックでした。自宅にこもってしまった原因でもあります。