50代の今から見据える「娘が巣立った後の時間」

── 現在、岩手では『Go!Go!いわて』を含めてレギュラー番組を3本、青森でもレギュラー番組を持たれています。地元では「岩手の“大泉洋”」と呼ばれているとか?
木村さん:いやいや、逆にそう呼んでほしいです(笑)。
── ご自身的には、今の自分の立ち位置をどう感じていますか?
木村さん:岩手に拾ってもらって、受け入れていただいて。自分でもそうなれるとは思っていなかったんで、岩手に恩返しをしたいな、というのは思っています。たとえば、大谷翔平選手はグラウンドでよくゴミを拾ってるじゃないですか。そういうことをしておかないと人には助けてもらえないと思うし、やっぱりいいことをしてもらったら逆に恩返ししないと計算が合わないというか。それは今、すごく感じています。
── 恩返しといえば、岩手の方々はもちろん、詩吟ネタでブレイク後の波乱万丈な人生を支えてくれたご家族への思いも少なくないかと思いますが、いかがでしょうか?
木村さん:僕にとって家族は守るべきものであり、僕の支えですね。僕は自分が好きなので、自分が楽しく生活して幸せを感じられるのが一番なんですけど、そこには家族の存在が必要不可欠です。家族が幸せを感じてくれたら僕も幸せやし、自分だけが幸せで、家族が不幸せやったら意味がないんですよね。だから、ある意味、僕の幸せはわかりやすいんやと思います(笑)。
── 今年50歳になられたということで、今後10年、どういう未来が見えていますか?
木村さん:まさに今、それをすごく考えていて。まあ、今は年齢非公表にしているんですけど(笑)、10年後は60歳になるんですね。そのときには子どもたちも独立していると思うので、妻とふたりきりの生活をどう充実させるか、ですよね。だから、妻には「ゴルフを習ってくれ」と言っていて、夫婦でゴルフを楽しみながら、畑で野菜を作ったり、みたいな。そうやって娘が巣立った後の妻とのふたりの時間を充実させるためには、今は仕事を頑張らないといけないなと思っています。
──「子育てがひと段落してからは奥さんとの時間を大切にしたい」というのは、とてもステキな未来構想ですね!
あと、今、『Go!Go!いわて』という番組を5年やらせていただいていて。最初は「10年続いてほしい」と思っていたけど、これからは5年単位でも続いてほしいと思っています。実際はわからないですけどね。それから、大学院とかに通って、もうちょっと岩手のことを勉強したいとも思っているんです。それが結果的に岩手への恩返しになればいいし、自分の幸せにもつながればいいなと思っています。
取材・文:馬場英美 写真:天津木村