20年ぶりの恋愛、抑えられない胸の高鳴り

── しかし、おふたりは34歳の年齢差があります。そのことについては気になりませんでしたか?
広美さん:気になりましたよ。彼が追いかけている歌手が22歳と聞くと「そうだよね…」と若さに嫉妬し、「私じゃ無理だよね」って勝手にへこんでいました。それに、彼女はいないって聞いたけど、言わないだけで、その後に同世代の彼女ができてるんじゃないかと妄想してはひとり悶々としていましたね。
でも、年齢に関しては、私の気持ちが盛り上がっているときは意外と忘れちゃうんです。それよりも、私は劇団の先生で彼はお弟子さん。師弟関係で恋愛に走るのはまずい気がして、どこかでブレーキをかけていたと思います。LINEのメッセージは送っても通話はしない。ふたりで会うこともなかったですね。
── ご自身の中で線は引いていたと。
広美さん:はい。 それでも毎日LINEのやり取りを続けていると自分たちの内面や感情も話すようになって、LINEの文面から「これはもうお互い好き同士じゃないか」って、なんとなく思えるようになったんです。
そこである日、東海村で開かれる花火大火について私が彼にLINEをしたら、彼が「一緒に行きませんか?」って返してくれました。本当はもっとグイグイいきたかったんですけど、花火大会の日までは自分の気持ちを抑えていました。でも付き合える予感はあったので、「告白はLINEじゃなくて、直接聞きたい」と送りました。
── その後、花火大会当日。
広美さん:20年ぶりのデートでしたし、もう舞いあがっちゃいましたね!花柄の浴衣を買って、メイクも若作りして。しばらく一緒に花火を見ていましたが、彼は何もアクションを起こさないんです。しびれを切らして、私から「何か言いたいことあるんじゃない?」と言ったら、やっと告白してくれました。そこからは早かったです。8月に交際がスタートして、その年の12月に入籍しました。
── 3月に出会ってから12月の結婚まで1年未満のスピード婚ですね。なにか急ぐ理由があったのですか?
広美さん:とくにないんですけど、私たちの交際を知った母が彼に「結婚をするのかどうか、ケジメをつけなさい」と急かしたんです。その結果、「幸せにするのでこの先ずっと一緒にいましょう」と、彼がクリスマスの日にプロポーズしてくれました。彼は「年齢差も気にしていないし、子どもがいなくてもふたりが幸せならそれで十分」だと。さらに「将来介護が必要になったときも僕がおしめを変える」とまで言ってくれたんです。
彼はいつも優しくて穏やかな人です。私より全然若いですが落ち着いていて、何かあったときも感情的になって怒ることはないし、この人なら大丈夫だろうという安心感があって結婚を決めました。プロポーズされた日にそのまま入籍しました。