69歳になる母の背中が今の自分の最高の教科書

天咲知華
「死ぬまでやりたいことを全部やる」というお母さんの背中が最高の教科書だそう

── お話を伺っているとバイタリティに溢れていると感じますが、その源泉はどこにあるのでしょうか。

 

天咲さん:現在69歳になる、私の母の影響が大きいですね。母は父を亡くした後、60代後半で自身のカフェをオープンさせ、保護犬のボランティアをするなど、新たな学びに励んでいます。「死ぬまでやりたいことを全部やる」という母の背中は、私にとって最高の教科書です。

 

私は娘に対して、完璧な母親でありたいとは思いません。むしろ、もがき、悩み、失敗しながらも新しいことに挑戦し続ける「未完成な私」をありのまま見せたい。人生は綺麗事ばかりではないけれど、諦めなければこんなに面白いんだよということを、言葉ではなく生き様で伝えていきたいです。

 

── 妻としても、母親としても忙しい日々を送っている天咲さん。今後の夢をお聞かせください。

 

天咲さん:9月1日にヨガスタジオをオープンして、子連れで来られるヨガクラスをつくりました。ヨガはひとりのママから、ひとりの女性に戻れる場所です。私自身が産後、外に出られず、身体も心もすり減り、自信を失って殻に閉じこもってしまった時期がありました。同じような悩みを抱えているお母さんたちが、子連れで気兼ねなく来られて、自分をケアできる場所が必要だと感じていたんです。

 

将来的には、本格的な託児制度を整え、母親が「誰かのママ」というラベルを脱ぎ捨てて、自分自身の名前で呼吸できる場所を広げていきたいと考えています。

 

取材・文:石井宏美 写真:天咲千華