「父は家族に見守られながら息を引き取りました」。自身のブログで父親の死を知らせた元・AKB48でタレントの大家志津香さん。ブログには父との最期の日々の様子とともに、大家さん自身が実践した最期の見送り方が綴られていました。後悔なく看取るにはどうすれば?誰にでもおこりうる親の死を迎えるその瞬間を、大家さんに聞きました。

ブログに書いた「父とお別れした日の備忘録」に反響

── 4月30日に亡くなられたお父さんのことを、1か月ほど経ってご自身のブログで報告されました。長文で書かれた文章には、最期の日々の様子とともに、お父さんから学んだ理想の最期や見送る家族側の思いが綴られていて、大きな反響を呼んでいましたね。

 

大家さん:ブログを書いた理由は3つありました。1つ目は、同じような状況にある人が私の経験を知って、一例として参考にしてくれたらいいなと思ったからです。父が死ぬかもしれないとなったときに、私自身がその状況をリアルに想像できず「どうなってしまうの?」と不安でいっぱいでした。残された時間に何をするべきか、親を亡くしたことがある人の話を知りたくてSNSなどをリサーチしてみたり、友だちに直接話を聞いたりなどして、心構えをしていったりしたので。

 

2つ目は、父との最期の日々をずっと覚えておきたかったからです。私は悲しさなどのネガティブな感情を自分の記憶に留めていられない性格で。それは自分のいいところだと思っているのですが、今回は初めて「絶対に覚えておきたい、悲しいこと」だと感じました。いつもなら、つらい経験は自分の中から消えていくけれど、父と過ごす最期の時間に関しては、悲しくても「消したくない」思いがあり、記録としても残したかったからです。

 

3つ目は、私の周りの人に心配してほしくなかったからです。父も家族もみんなが幸せな理想の最期であったことを報告したかった。現在は兄が継いでいる、福岡県の私の実家のいけす料理店に、ファンの方もたくさん足を運んでくださり、店の大将だった父を知るファンの方や芸能界の友人も多くいました。なので、そうした方々にもきちんと状況を報告したかった思いがありました。

 

── AKB48時代からの仲間、北原里英さん、指原莉乃さん、高橋みなみさんらがSNSでブログのリンクをリポストして「この文章を読んでほしい!」と、呼びかけていらっしゃいましたね。

 

大家さん:嬉しかったですね。みんなとは家族ぐるみで親しくしていたので、父とも面識があって。私が父のことを大好きなことも知っているから「亡くなった」という報告だけだったら、とんでもなく落ち込んでいると心配するだろうなと思いました。きっと心配で、様子を聞きたいけど、何と言って声をかけようか悩ませるだろうなと。でもブログを見て状況を把握してくれて、いつものように連絡をくれました。書いてよかったなと思いました。