子どもの気持ちを受け止め、心配なときは声がけを

── このできごと以降、お子さん達との関わり方に変化はありましたか。

 

サヤ山さん:子どもたちのものを選ぶ時は「どれがいい?」「どんなものがいい?」と本人の気持ちをよく聞くようになりました。私も、親の価値観を押しつけて頭から否定するのではなく、子どもたちが欲しい理由を聞いてできるだけ寄り添うようにも心がけています。

 

そうするようになってから、子ども達も自分の好みや欲しいものを話してくれるようになったと感じています。それまでは私が無意識のうちに「本当に欲しいものを言いづらい雰囲気」を作ってしまっていたのかもしれないと反省しました。

 

── 双子のお子さんたちは現在6年生。好きなもの、欲しいものがいっそう明確になる年頃ですね。

 

サヤ山さん:自分なりの好みや価値観をさらにしっかり持つようになり、特に服については好みがはっきりしてきましたね。肩が少し出たデザインや英字入りのトップス、ダメージジーンズがお気に入りで色も紫や黒系を選ぶことが多く、「これぞ小学生女子の私服!」という感じです(笑)。

 

親としては「こうした方がいいのに」と思うこともありますが、ひとりの「人」として子どもの気持ちに耳を傾け、成長に合わせて少しずつ手を離していくことも大切なのだと感じています。

 

── 育児中は、欲しい物だけでなくやりたいことなどについても、子どもの気持ちを尊重したいと思いつつも、親としてはどこまで重視するのか難しい場面もあると思います。

 

サヤ山さん:子どもたちの気持ちをどこまで尊重するか迷うことはたくさんありますし、その線引きは本当に難しいと感じています。

 

私自身は、危険なことや学校・社会のルールに関わることはまだ親がしっかりと判断すべきだと考えています。それ以外のことについてはまずは子どもの「やりたい」「欲しい」という気持ちを受け止めて、少し心配なことがあるときは「こういう場合もあるから、一緒に考えてみよう」と声をかける。親が一方的に答えを出すのではなく子ども自身にも考えてもらうようにしています。

 

取材・文:阿部祐子 漫画:サヤ山サヤ