8歳と5歳の息子を育てる父親でもある窪塚俊介さん。奥さんが仕事を持っているため、保育園の送り迎えは窪塚さんの担当だとか。兄・洋介さん、弟のRUEEDさんを含め、みんなすごく仲良しで、「家族のグループLINEは1日で50件を超える」という窪塚ファミリーには確固たる絆が築かれているようです。
父親になって生まれた俳優としての意識の変化

── 2016年にご結婚され、現在はふたりの息子さんのパパでもあります。ご自身が家庭を持たれたことで、俳優業に変化はありましたか?
窪塚さん:父親役のリアリティがあがりました(笑)。僕は35歳で結婚したのですが、その前から父親役を演じる機会があって。それこそ僕がすごくお世話になった大林宣彦監督の『転校生』のリバイバル作品(2007年)で初めて父親役を演じたんです。
そこで赤ちゃんを抱っこするシーンがあったんですけど、そのときは洋介の息子、つまり僕にとっては甥の愛流を抱っこしたことはあっても、やっぱり父親としての覚悟みたいなものは今と全然違いますね。それは自分が実際に子どもを持つことによって学べたところだと思います。
── 父親になって作品選びに変化したことは?
窪塚さん:俳優業にプライベートが影響するかと考えたら、僕の場合、圧倒的に子どもがいるか、いないかでは違っていたと思います。そういう意味では、結婚もそうですが、子どもの存在は大きいですね。
── プライベートで夫として、父親として、ご家族のために意識的にやっていることはありますか?たとえば、奥さんの負担を減らすための何かとか。
窪塚さん:耳が痛い話ですね(笑)。僕は普通にお勤めしている方よりも家にいる時間があるけれど、逆に地方での撮影が入ると数週間、家を空けてしまうので、その間は妻に負担をかけていると思います。だからというわけではないですけど、妻も働いているので、僕が家にいるときは息子たちのお迎えは自分がやっています。とはいえ、妻に頼っている部分が大きいので、偉そうなことは言えないんですけどね(笑)。
── お子さんへの教育で大切にしていることはありますか?
窪塚さん:当たり前のことですが、「ありがとう」「ごめんなさい」はちゃんと伝えなさいと言っています。でも、子どもって自分が思うようにはやってくれなくて、だらしない自分とか、ダメな自分をマネしたりしてくるので気が抜けませんよね(笑)。
だから、子どもに言っていることは自分にも言っているようなところがあって。やはり息子たちにはちゃんとした背中を見せないといけないと思うし、自分を成長させてくれる存在でもあると思っています。
窪塚家のLINE、気づけば50件を超えていることも
── そもそも窪塚さん兄弟を育てられたご両親の教育方針みたいなものはあったのでしょうか?
窪塚さん:うちの父親はいわゆる昭和のサラリーマン。家に帰ってくるのは遅かったんですけど、「人に迷惑をかけるな」ということだけは口ぐせのように言っていました。
母親は「人のことを褒めなさい」とつねに言っていましたね。「人のことを褒めなさい」というのは、悪く言えば「波風を立てないように」という処世術なのかもしれません。ですが、人をけなすのは簡単なことです。人を下に見て自分を上げるのではなく、相手を尊重して褒めていれば、結果として自分も上のステージへ上がることができる。そんな深い意味が込められているのではないでしょうか。今はおばあちゃんになりましたが、孫たちのことをすごく褒めてくれます。
──「人のことを褒める」というのは、ご自身の子育てでも実践されていますか?
窪塚さん:いや、息子たちを厳しく叱ってしまいますね。それで「叱りすぎちゃったな…」と反省することが多々あります。
── 意外と怖いお父さんなんですね。
窪塚さん:いや、怖くはないんじゃないですかね。たぶん、僕が叱っても息子たちにはそんなに響いていない気がします(笑)。というよりも、息子たちは「お父さん、働いているの?」と思っているんじゃないかな。わりといつも僕が保育園に迎えに行くから、そう思われている気がします(笑)。
── お父さんが俳優という認識はまだない?
窪塚さん:上の子が8歳で、下の子が5歳になったばかりですが、僕が出演した作品がテレビの再放送とかで流れていると、「あ、パパ!」と言うことはあります。最近だと、洋介と甥の愛流が出ていたユニバーサル・スタジオ・ジャパンのCMは目にしていたと思うんですけど、本人たちはどういう感覚で観ていたんでしょうかね(笑)。
── お兄さんファミリーとは子どもたちを含めて交流が?
窪塚さん:洋介ファミリーは大阪に住んでいますが、会う機会は多いですね。洋介のところの女の子(娘)はうちの上の息子と生まれが1か月しか違わないので、会うと楽しそうに遊んでいます。そうやって家族単位で楽しんでいるので、僕たち兄弟が抱いていた家族のイメージとはまた違う家族像みたいなものができているように思いますね。
── お兄さんさんもそうですが、ご兄弟とは仕事以外でも連絡を取ることが多いんですね。
窪塚さん:窪塚家のグループLINEがあって。そこには僕の両親とうちの家族(子ども以外)、洋介ファミリーと弟のRUEEDが参加しているんですけど、それが動かない日はないですね。それこそLINEを半日見ないと、やりとりが50件ほど溜まっていたりすることがザラにあります(笑)。
昨日も弟のRUEEDと会っていて、仕事の話ではあったんですけど、そのときにも周りのスタッフから「兄弟、仲がいいね」と言われて。僕たち兄弟にとってはこれが普通なんですけど、改めて考えると、仲がいい家族なんだろうなとは思います。