三兄弟での共演が実現した思い出の作品

窪塚俊介さんと兄弟
2024年からは三兄弟が同じ事務所に所属することになった

── 窪塚さんが俳優デビューされてから20年以上経ちましたが、ご自身のなかでお兄さんの存在に変化はありましたか?

 

窪塚さん:昔からリスペクトしていましたが、30歳を過ぎたあたりから、より誇らしく思うようになりました。俳優業もそうですが、結婚して子どもを持ったりとか、すべて洋介が先にやってくれているので、偉大と言ったら言い過ぎですけど、「窪塚家のあり方」みたいなものを体現してくれている人であり、「自分はこのままでいいんだ」ということを教えてくれた人でもあると思っています。

 

── お兄さんが指針を示してくれているんですね。

 

窪塚さん:本当にそうですね。方位磁石そのものではないけど、「北はこっちだよ」という方角を教えてくれているというか。たとえば、人によって北の方角が違ったとしても、「窪塚家の北はこっちなんだ」という指針になってくれている気がします。

 

── 2016年には映画『スカブロ』で弟のRUEEDさんと共演されました。お兄さんの洋介さんもカメオ出演されていますが、三兄弟が顔をそろえるのには何かきっかけがあったのでしょうか?

 

窪塚さん:洋介はカフェの常連客みたいな感じで一瞬出演しているだけなので、全然ストーリーには絡んでいなくて。たしか撮影の前日に洋介とご飯を食べていて、「明日、俺も(現場に)行こうかな」みたいな軽いノリだったんじゃないかな(笑)。そういう意味では、『スカブロ』は弟と一緒にやった作品という認識が強いですね。

 

── 弟さんと共演するのは、どういう感じでしたか?

 

窪塚さん:弟のRUEEDはずっとレゲエDeejayとして活動していますが、芝居をするのはその時が初めてで。僕もこれまでいろんな作品をやらせてもらいましたが、弟と一緒の現場というのは、やはり全然違う感覚でしたね。

 

しかも、『スカブロ』は僕の地元の横須賀が舞台になっていて、サポートとして入ってくれていたメンバーも地元の先輩や仲間が多かったんです。なので、自分的には特別な仕事というか、弟と共演できることを含めて、すごく嬉しかったのを覚えています。

 

── それだけ身近な人が撮影現場にいると、逆に緊張しちゃいそうですね。

 

窪塚さん:そうですね。でも、『スカブロ』では俳優として演じるだけでなく、裏方の仕事もやっていたので、「演じた」というよりも一緒に「作った」という感覚のほうが強くて。地元の先輩や仲間もそうですが、兄弟でこういうコラボレーションができるというのは、改めて俳優という仕事はステキなものだなと思いました。

 

取材・文:馬場英美 写真:窪塚俊介