編み物は根気さえあればやり直せる「人生も同じ」
── そんな編み物では、任侠キャラならではの「チャカカバー」をはじめ、恵方巻やちくわを模した「アイコスケース」など、ユニークな作品を数多く発表しています。そのアイデアはどうやって湧くのですか。
滝沢さん:アイコスケースを作るときは、口元に持っていくもので何かないかなと考えて、「ちくわを口元に持っていったらかわいいな」とか、「マイクならどうだろう」とか連想していきます。お笑いのネタ作りに近い感覚かもしれません。任侠キャラならではの、他と被らないものを編みたいよね。

── 編み物に限らず、いろいろなことに「なんだか楽しそう。でも不器用だからムリかな」と思ってしまう人は多いと思います。上達のコツはありますか?
滝沢さん:俺もどちらかというと不器用な方。だから大丈夫!編み物はとにかく同じ動作をひたすら繰り返して、最後まで編み続ける根気さえあれば完成しますから。「やり得」「やったもん勝ち」です。俺はポシェットみたいな立体的なものを作るときも、毛糸の部分はちくちく編むけど、ファスナーを取り付けるときはボンドを使って貼り合わせたりして、手を抜けるところは抜いてますよ。みんな、手芸をするときに「編み図」の通りに完璧に編まなきゃいけない、立派なものを作らなきゃって思い込んで、尻込みしてるんじゃないかな。
編み物に限らず、なんでも「いいな」と思ったら、難しいことを考えず、まずはやってみたらいいと思いますよ。続けていけば何か形になるかもしれませんし、失敗したらほどいてやり直せばいいだけなんですから。
取材・文:鷺島鈴香 写真:アイパー滝沢