大学在学中に受けた脳血管奇形の手術によって顔面麻痺や左目失明の後遺症が残った瀬戸山陽子さん。周囲の支えもあり、大学復帰後は大学院にまで進学し、現在は東京医科大学教育IRセンターの准教授として教壇に立っています。実は大学生全体のうち、障害のある人の割合は日本ではわずか2%未満。障害の定義が異なるため、直接的な比較はできないものの、米国の20%程度と比較すると、大きな差があるそう。当事者として感じる課題は── 。
日本では全学生のうち障害のある人の割合は2%未満

── 瀬戸山さんは脳外科手術にて計4回手術をされ、23歳の時、4回目の手術の後遺症によって顔面麻痺、歩行障害、左目失明を患いながら大学を卒業された経緯があります。日本は米国などと比べ、障害を抱えた学生の割合が少ないそうですね。
さらに、障害があることを大学に伝えてサポートをしてもらう人がいるいっぽう、周りに障害を伝えられずに学生生活を送っている人もいると伺いました。
瀬戸山さん:特に支援の必要がなくて大学に伝えていない人もたくさんいますが、障害を伝えることで、スティグマ(負の烙印)を感じる人もいるかもしれません。私のように見た目でわかってしまう障害なら申告しなくても伝わりますが、左耳が聞こえないことは、見た目ではわからないので必要な時は人に伝えます。見た目ではわからないけれど障害を抱えている人はいると思います。
大学時代、看護大学への復帰が難しいかもしれないという時にいろいろ調べたら、「障害学生」という言葉を知って、全国障害学生支援センターという団体があることがわかりました。主に高等教育に関して、障害がある学生を支援する団体なのですが、「私も繋がってみたい」と連絡をとりました。
団体のミーティングに参加したところ、たとえば盲導犬を連れて教育実習に行き、教師の資格を取った人などに出会えて。「私が知らなかっただけで、障害があっても大学で学ぶ人はたくさんいるんだ!」と知れたことは大きかったです。