来年、結婚30周年を迎える俳優の的場浩司さん。これまで何度か妻に「パパは私と別れたら誰も面倒見てくれないと思うよ」と言われてきたそうで、若いときは「俺はモテモテだから」と言い返していたとか。しかし、歳を重ねた今、その言葉の意味がよくわかるようになったそうです。
使い込んだバスタオルが妻の手で生まれ変わり
── ご夫婦仲について伺わせていただきたいのですが、長年一緒にいても夫婦で価値観が合わないという話を聞きます。的場さんはものを大事にするタイプで、逆を言うと「捨てられない」ということにもなりそうですが、奥さんの反応はいかがですか。
的場さん:物持ちがよすぎて40年前のデニムやスカジャンも現役だし、毎日使うバスタオルも長年使い込んで薄くなったガッサガサのやつを使っています。肌にいいかどうかと言われたらわからないんだけど、僕としては吸収性がいいと思うし、何より愛情込めて育ててきて愛着があるから好きなんですよね。奥さんも、ここまでではないけど、ものを大事にするタイプです。

── そのバスタオルがついに破れてしまったとブログに書いていましたね。
的場さん:大事にしている3枚のうち、1枚がついにベリっと破れてちぎれちゃったんですよ。もうバスタオルとしては使えないし、奥さんからは「さすがにもういいんじゃない」って言われて。僕も「残念だけど、もうこれは雑巾として使うしかないか…」と思っていたんですけど、奥さんがそのバスタオルを切って縫って、中に保冷剤を入れられるようにしてくれたんです。保冷剤ケースっていうんですかね。それも1枚から5個も作っていました。
穴が開いた靴下を縫う景色が好き
── 別のものに生まれ変わらせるアイデアもすごいですし、的場さんが大事に使っていたものを捨てないというのも素晴らしいです。
的場さん:たぶん、僕が「捨てたくねぇな…」ってブツブツ言ってたからだと思いますけど(笑)。うちの奥さんは、靴下に穴が開いてもすぐ捨てるんじゃなくて縫って使ってますね。僕はそれがすごく好きな景色で、「いいなぁ」と思いながら眺めてます。お互いにものを大事にするっていう価値観が合ってるんだと思います。
── 素敵な光景ですね。来年で結婚30年を迎えるそうですが、的場さんは愛妻家としても有名で、夫婦仲のよさも知られていますね。秘訣を教えてください。
的場さん:うちは滅多にケンカもしないし、お互いに譲り合う精神が自然に身についてるんじゃないかな。夫婦といえど、もともとは他人だから、自分の主張ばっかりしてたらそれはぶつかるよね。結婚したら付き合っているときには見えなかった部分が見えてくるし、それは譲り合っていかなきゃならない。うちはもうそういうのを通り越している感じはあるかな。それに、「いちばん近くの人を幸せにしなくてどうすんの」って思います。自分が選んだ相手なんだからね。