幼いころに小児がんを経験し、大人になった今でも後遺症に悩まされている愛迷みんみんさん。今年3月に第1子を出産し、母になりました。ハイリスクな出産を経て愛迷さんが感じたのは、「命が繋がっていくこと」の尊さでした。生きづらさを抱え続けた半生を「それでも私は運に恵まれた」と今、振り返ります。

「子どもは無理だろう」抱えていた不安

愛迷みんみん
SNSでがんサバイバーとして発信するだけでなく、モデルとしての活動も

── 幼少期に小児がんを経験し、心不全と片肺の機能不全などの後遺症を抱えながら生活する愛迷さん。結婚や妊娠については、どのように感じていましたか?

 

愛迷さん:がん治療の影響で、子どものころから数々の後遺症や不調を抱えてきたため、「結婚できても、妊娠は難しいかもしれない」と考えていました。でも、「いつかは子どもを産んで育てたい」という気持ちはずっとあって。だから妊娠がわかったときは、本当に嬉しかったです。

 

ただ、いっぽうで「自分の体は出産に耐えられるかな」という不安もすごく大きくて…。

 

── 妊娠後も不安は続いていたのですね。妊娠中の体調はいかがでしたか?

 

愛迷さん:ハイリスクな妊娠生活でした。妊娠初期には、出血などの切迫流産の兆候が出てしまったり、胎盤が正常より低い位置に付着する「前置胎盤」になったり。さらに、妊娠30週で肺炎にかかってしまい、入院することになってしまいました。

 

その後は、病院で絶対安静で過ごし、赤ちゃんと母体の負担を考えて34週のときに帝王切開で出産。早産だったため、生まれてきた赤ちゃんは、未熟児としてすぐにNICU(新生児集中治療室)に入れられました。

 

── ご自身が小児がんを経験しているからこそ、赤ちゃんへの思いも強かったのではないでしょうか。

 

愛迷さん:はい。私自身、子どものころから後遺症でつらい思いをしてきたため、「未熟児で生まれた赤ちゃんに、何かしらの後遺症が残ってしまうのでは」と不安で仕方ありませんでした。自分の体調もよくなかったのですが、それ以上にわが子のことばかりを気にしていました。