高齢出産した小学生の娘さんを育てながら、50歳でも現役プロレスラーとして活躍するミス・モンゴルさん。人生折り返しを迎えた今、大学で学び直しも始めたそうです。「50代でも、60代でも、伸びしろがあると証明したい」と語る、彼女の今に迫ります。

目標は「生涯現役のまま死にたい」

ミス・モンゴル
19歳。プロレスデビューから間もない頃

── 女子プロレスラーとして第一線で活躍してきたミス・モンゴルさん、今年で50歳を迎えられるとは信じられません。引退はまだ考えていらっしゃらないのでしょうか?

 

ミス・モンゴルさん:考えていません。15歳で「プロレスラーになる」と決めてから、人生ずっとプロレスでしたから、リングに立てなくなる自分が想像できないんです。札幌にいたころ、「高校だけは出なさい」と親に言われていたんですけど、高2で『元気が出るテレビ』のプロレス企画に受かって、そのまま中退して上京しちゃいました。

 

父の葬儀の日も、試合でリングに立っていました。父は肺の病気で入院して、そのまま亡くなったんです。「ちょっと入院することになったよ」と言っていた父と、まさかそのまま会えなくなるとは思っていなかったですね。

 

ただ、葬儀と試合が重なってしまい。「父のそばにいたほうがいいのかな」という気持ちもありましたが、「プロレスをがんばる姿を見せることが供養になる」と確信したので、試合には予定通り出場。終わってから葬儀に駆けつけたのですが、どうにか間に合いました。

 

── それほどの覚悟を持ってリングに立っていらっしゃるのですね。

 

ミス・モンゴルさん:プロレスラーとして、生涯現役でいたいです。これからもコンディションを整えて、できるところまでリングに立っていたい。「生涯現役のまま死にたい」くらいの気持ちです。

 

もちろん、体は変わってきていて、膝も痛いし、若い人たちと同じことはできない。でも、この年齢だから見せられることがあると思っています。

 

2025年には、地元で「スギナミ プロレス プロジェクト」というプロレス団体を立ち上げました。地元のパパ友、ママ友には本当にお世話になっていますし、住んでいる街のために何かできることがないかと思って。最近、物騒な事件が起きていて、子どもを育てる親として危機感を持っています。街にレスラーがいるだけでも防犯になるかもしれないし、杉並を少しでも盛り上げられたらと思っています。