高身長もバストも「全部コンプレックスだった」
── 前向きな姿勢、素晴らしいです。SNSには女性の私から見ても羨ましいスタイルの写真が並んでいますね。
穂川さん:私は15歳のときに雑誌のモデルとして活動を始めたのですが、人と自分を常に比較する日々で。当時から自分の体型はずっとコンプレックスの対象でした。身長が171センチあり、「スタイルがいいね」と褒めていただけることもありますが、モデルとして突出しているわけではなかったし、当時売れていたモデルの方々と比較すると、顔が小さいわけでもほっそりとした骨格でもなかった。自分が求めるモデル像と自分の実際の体つきが違うので、とにかく「痩せなければ」という強迫観念に駆られる日々でした。
── そんな悩みを抱えていたとは…。
穂川さん:胸が大きめだったのが災いして、服によっては太って見えたり、体が大きく見えたりするんです。似合う洋服を見つけるのが難しかったから、モデルとして思うように活躍できなくて。10代後半から20代前半は、自分を好きになれませんでした。
モデルを休業してからも、普通より高い身長と大きな胸が足かせになっていたように思います。リポーター時代には「胸が目立ってしまうからさらしを巻いてほしい」とスタッフから言われたこともあって。「そういうふうに見られてしまうのか…」とやりきれない気持ちでした。
でも、そんな経験があったからこそ、コスプレにチャレンジする勇気が持てた気がしますし、コスプレのおかげでコンプレックスをポジティブに捉えられるようになった面はあるかもしれません。

── ご自身のモデル時代のコンプレックスが、背景にあるのですね。
穂川さん:そうですね。それまでのお天気キャスターを担当する女性って、たいてい小さくてかわいらしく、華奢な方ばかりでした。皆さん、自分にないものを持っていて、それが羨ましかったんです。私はというと、背が高くて大きく見られるのが嫌で、ヒールの靴も履きたくなかったし、肩幅が広く見えるせいでかわいい服が着こなせなかった。
でも、コスプレで体のラインを強調する衣装を身につけて、「あ、トップスがショート丈だとスタイルがよく見えるんだな」など分析するうちに、自分に似合う服やコーディネートがわかってきたんです。
その経験を生かして自分のように体型にコンプレックスを抱えている人や、悩みを持っている人たちに対して「こういう着こなしが着やせして見えるよ」みたいな提案ができるようになりたい。そんな思いでSNSに発信を続けています。ゆくゆくは自分と同じ40代や50代の方に向けて、似合う服のプロデュースもしてみたら楽しそうだなって思っています。