「不正請求かも」と疑うくらいお金を使っていた

── そこでFPに相談することになったものの「将来的に1.3億円の負債を抱える」と診断を受けた、と。「子どもはふたり、高校から私立に通い、夫婦で65歳までフルタイムで働く。住宅は購入したい」という将来設計のうえで、今の家計収支をもとに試算した結果だったそうですね。それほど負債を抱えそうな設定に思えなかったのですが…。

 

真船さん:私もびっくりしました(笑)。ただ、正直なところ、診断を受けた当時は生活費がいくらかさえ把握しておらず、FPの家計診断に必要な資料が全然なかったんです。そこでクレジットカードの明細をもとに診断してもらったのですが、とにかく固定費が凄まじくて。冬場だと光熱費だけで月7~8万円、家賃と合わせると30万円以上が毎月消えていました。光熱費に関しては、後にマンション設備の老朽化が原因と判明したのですが…。

 

あとはネットショッピングでの雑費ですね。SNSで紹介される育児グッズを片っ端から買ってしまったり、「あと1000円でポイント2倍」と言われると必要ないお茶を買ってしまったり。カードの明細を見るたびに「不正請求かも」と疑うんですけど、全部自分で使っていましたね…。そんな無駄な出費を続けながら今後、教育費や家のローンを支払っていくと、最終的には1億3000万円の負債を抱える、との診断でした。

 

『さよなら!行き当たりばったり人生!お金管理も家事も全部ニガテな主婦の生まれ変わり奮闘記』より
『さよなら!行き当たりばったり人生!お金管理も家事も全部ニガテな主婦の生まれ変わり奮闘記』より

── 無駄な出費の一因が当時住んでいた賃貸住宅にあったと気づき、マイホームの購入を決意したそうですね。借金を背負うかもしれない、という診断を受けたところからのマイホームの決断はかなり重かったと思うのですが…。

 

真船さん:もともと住宅に関しては、夫婦ともに賃貸ではなく購入を希望していたんです。ずっと課題になっていて、複数のFPさんに相談しては解決に至らず…の繰り返しでした。ただ今回、家を買うことは、お金と収納の両方を整理する最大のチャンスだと思ったんです。

 

当時の家は、高い家賃を払っているのに不満だらけで。家の周りに買い物できる場所が少なく、不安から無駄にストックを買ったり、近所に子どもを連れていける場所が少なく、おもちゃを必要以上に買ってしまったり。駅まで徒歩20分以上かかり、子連れで出かけるにはタクシーやレンタカーを使いがちだったりと、家がライフスタイルに合わないばかりに無駄な出費をかけることが多かったんです。そんな家に家賃を払い続けるのは将来的にもリスクだと感じました。幸い夫婦ともに会社員でローンを組みやすかったので、夫婦でペアローンを組むことで不公平感も見直せました。

 

── お金の流れも見直したそうですね。FPからのアドバイスで銀行口座やクレジットカードを整理して、チャート化したそうですが結構、大変だったのでは。

 

真船さん:めちゃくちゃ面倒でした…。今の世の中、カードや電子マネーが多様化しすぎていて、お金の流れを把握するのがすごく難しい。クレジットカードだって何枚も持っていて、パスワードを忘れてネットで明細が見られず再発行したり、使っていないカードを解約するために電話で手続きしたりもしました。

 

でも、その過程で10年前から解約し忘れていたルーターの月額利用料を見つけたんです。そういう謎の請求を整理できたのは、すごくホッとしましたね。