「See you」の墓石に込めたい思い

── 財前さんは終活を通して、気づいたことはありますか?

 

財前さん:私が作ったファイルの最後に、「もし墓石に文字を残すとしたら?」という質問に対する答えを書く欄があり、私は「See you」と書きました。「また会おうね」という気軽な言葉です。

 

単なる別れではなく、「ここで終わりではない」という思いを込めています。「さようなら」ではなく、「またどこかで」「またいつか」という希望を含んだ言葉。残される人にも、自分自身にも、「つながりは途切れない」というメッセージを手渡すようなひと言です。

 

── そうだったんですね。

 

財前さん:「終活」と向き合って、「生きている今」の大切さが改めて実感できました。だからこそ、まずは今を精一杯楽しみたい。あとのことはその後。だからこその「また会いましょう」という気持ちです。

 

また、「終活」を通して人との繋がり、血縁を超えたご縁や絆の大切さに改めて気づきました。いろいろな人と繋がって、今の自分がいる。そう思えるだけでこれからの人生がもっと自由で、温かいものに見えてくるはずです。

 

取材・文:大夏えい 写真:財前直見