東京にいても、つい「大分の栗」を考えてしまう

財前直見
元気に育ったざるいっぱいの栗を抱えて

── お仕事はいつから再開されましたか?

 

財前さん:息子が4歳になり、幼稚園に通い出したタイミングです。私が不在でも、じいじ・ばあばと楽しく過ごせるようになったので、心置きなく東京や京都での仕事ができました。

 

「生活の拠点は大分、仕事は東京」と場所をわけることで、女優と母親の役割をうまく切り替えられたのもよかったです。オンとオフがつけやすくて、とても快適に働けています。頼れる存在がそばにいてくれたことは、子育てと仕事の両立に本当に助かりました。

 

── 東京で仕事をしている間も、大分の生活が恋しくなったりしますか?

 

財前さん:それが、東京や京都の現場に行っても、空き時間ができると「大分の農作物は大丈夫かな?」と、どうしても考えちゃうんですよね(笑)。「早く帰って、収穫した栗の処理をしなきゃ。新鮮なうちが美味しいから!」って。

 

農作物を育てていると、季節ごとに種まきや収穫など、やることがたくさんあるんです。だから、実は東京よりも大分での暮らしのほうが忙しかったりします。でも、自分で選んだ「忙しさ」だから、すごく心地いいんです。

 

取材・文:大夏えい 写真:財前直見 撮影(サムネイル):深澤慎平