違う役割を「無心」でできる環境がよかった
── 入学から1年半後、宣言通り司法試験に合格されます。多くの方が何年もかかる難関試験です。振り返って思うことはありますか?
畠さん:最後は倒れるくらい勉強しました。その過程では勉強に行き詰まったことも、もちろんありました。そんなとき、寿司屋の仕事など、違う役割を無心でできる環境があったからこそ、私の場合は続けられたところがあります。
── 今、何かに挑戦しようとしている女性たちに伝えたいことは?
畠さん:私は特別じゃないんです。今この瞬間が一番若いわけですから、誰だって何歳になっても挑戦はできます。目標があるなら、1分でもいいから、自分を諦めないでほしい。時間がないなかでも、その1分を積み重ねていけば、必ず変わっていきます。年齢に縛られず、私のような人間もいるんだと思って「今さら無理」じゃなくて、「今からでもやれることはある」って思ってもらえたら嬉しいです。
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時間がある人だけが、夢を叶えるわけじゃない。むしろ、育児・仕事・介護という濁流の中にいる人ほど、「1分の価値」を知っている。だからこそ、その1分は、未来を変える力になる。あなたは、今日の1分をどう使いますか?
取材・文:加藤文惠 写真:畠伸子