「本人にはまだ挨拶できない」。大波の先にあった予定外の世界

── そこまで有名になると、ダルビッシュ選手ご本人とも交流があるのでは?

 

ミニタニさん:それが、いまだにちゃんとご挨拶できてないんです。あまりにもオーラがあるし、迫力がすごすぎて…。手紙を書いて、一方的にお伝えはしているのですが、恐れ多くて直接は無理でした。でも、開幕戦にいくとメディアの方が「ミニビッシュ来た!」と載せてくれていますし、僕の存在はご本人の耳には届いているみたいです。

 

── 当初思い描いていた「芸人としての成功」とは、少し形が違いますね。 

 

ミニタニさん:英語力ゼロ、ツテも資金もない状態から渡米を夢見た結果、野球選手のものまねで生きることになるとは、1ミリも想像していませんでした。でも、思い描いていた世界と違う方向に舵が切られたとき、その大波に逆らわず乗ってみた。すると、ミニビッシュとして活動した先に大谷翔平選手の追っかけである「ミニタニ」としても活動が始まり、予想外の景色が広がっていきました。自分の感覚を信じて突き進む。それが結果的に、芸人としても自分が表現したことを世界に発信することができたのは、とても意義のあることだったなと思います。

 

 

当初の夢とは違う「ものまね」という道。けれど、パチンコ台の前で培った「これだと思ったら突き進む」感覚が、彼を誰も見たことのない景色へと連れて行きました。 あなたが今、思い描いていた理想とは違う場所にいるとしても。その「予定外の大波」に身を任せてみた先に、意外な才能やチャンスが待っているかもしれません。

 

あなたは今、目の前に来た「想定外のチャンス」を、面白がる準備ができていますか?

 

取材・文:松永怜 写真:ミニタニ