「娘は摂食障害で36キロに激痩せし、私は腫瘍で右耳の聴力を失いました」。エンターテイナー・城田優さんの母・ペピーさんを襲った相次ぐ病。絶望のどん底で、彼女は子どもたちとどう向き合ってきたのか。「あの子たちがいたから、私は何度でも立ち上がることができました」。苦難の果てに掴んだ、真実の家族の絆に迫ります。
次女が摂食障害で体重36キロに

── 3度の結婚と離婚を経験したエンターテイナー・城田優さんの母・吉村ぺピーさん。ぺピーさんは父親が異なる子どもを5人育てましたが、ぺピーさんの次女であり、優さんの妹でもあるライフスタイルクリエイターの未来リナさんが、10代で摂食障害に苦しみ、体重が36キロにまで落ちたことがあると伺いました。きょうだいのサポートなどもあり乗り越えたそうですが、そもそも摂食障害になったのは、なにがきっかけだったのでしょう。
ペピーさん:リナは6歳のころに芸能事務所にスカウトされて所属しました。ですが彼女が16歳のとき、太ももにいくつもあざができていることに気づいて。驚いて「どうしたの?」と尋ねたら、ある雑誌の編集長に「あなたは下半身をもう少し絞れば、全体的なバランスがいいのにね」と言われたことを気にして、セルライトを必死でマッサージをしていたんです。
── あざができるほどの強さでマッサージを…。
ペピーさん:慌ててやめさせましたが、そのころから体型管理にのめり込み、食事と運動にすごく細かなルールをたくさん決めるようになりました。食事のカロリーや炭水化物の量、食事内容、ジムに行った回数、食べたナッツの個数まで。生活のあらゆることを管理して、1日何度も体重計に乗ったり、鏡を見たりしていたようです。
自分の課したルールにとらわれ、16歳のころには36キロまで落ち、生理も5年間止まってしまいました。どんどん痩せていって、体力がなくなり、歩行もおぼつかなくなって。元気を失い、表情がうつろになっていく娘を見ているのは、本当につらかったです。
── 娘さんの心身が壊れていく姿をそばで見ているのは、親としてとても歯がゆい思いをされたでしょうね。そこからどのように回復に向かったのでしょう。
ペピーさん:離れて住んでいるきょうだいたちに「リナを助けたいから力を貸してくれない?」と伝えたら、みんな本気で心配して動いてくれて、とても心強かったです。
リナの希望でスペインで治療することになりましたが、現地では、医師とセラピスト、栄養士がチームになって治療にあたりました。心配していたきょうだいとも連絡を取り、みんな父親が違っても、それを感じさせないくらい仲がいいし、互いを思いあう気持ちが強いんです。私の誇りですね。
結局、スペインで10か月間の療養を経て、心と体が回復し、18歳で帰国した後は、すぐに車の運転免許を取得するほど、本来の元気を取り戻しました。
リナは今、ライフスタイルクリエイターとして活動し、書籍の出版やSNSの発信などパワフルに活動中。自分の人生を取り戻して生き生きと過ごしています。そんな姿を見るとあのとき、スペインに行く決断をしてよかったなと思います。