19歳年上の夫とふたりの子どもたちと暮らすイラストレーター・横峰沙弥香さん。最近、小学生の子どもたちの疑問や悩みに答える夫の発言に、数々の名言が散りばめられていることに気づいたそう。「なんで勉強なんか!」とゴネる妹に兄がかけた言葉がやけに大人びていると思ったら、「やはり夫の受け売りだった!」と驚いたといいます。
お勉強が苦手な子どもたちにかける言葉が見当たらず
うすうす感じていたことではあるのですが、どうやらわが家の子どもたちはいわゆる「お勉強」が得意なタイプではないようです。


私自身がそうなので、勉強が苦手だ嫌いだと言われても「でしょうね」という感じ。そんな子に対して大人サイドから学びと理解の喜びやらなんやらを説いたところで、さほど響かないことも自身の経験から理解しています。
そもそもそんな説明だけでそれを理解することができる子は、学びを楽しむセンスを持っているタイプ。誰しも得手不得手があるように、生まれつきお勉強と相性がいいのです。

しかし、だからといって学びを放棄することもできません。どの分野で生きていくにしても結局は死ぬまで勉強の連続。学ぶ姿勢を身につけられずに大人になってしまうと人生かなりのハードモードになるでしょう。
「今の生活はパパとママの努力のたまもの」
学校の勉強でいい点数を取るためというよりは、自分の仕事に必要なスキルを上手に身につけて、少しでもストレスなく働いてほしい。そのためには、予習(下調べ)・実践・復習(見直しと対策)の習慣を身につけておいてほしいというのが私の思うところで、その練習台として「学校のお勉強を頑張ること」はうってつけだと思う。だけど、それを伝えるのはもっと難しい。

過去にそのことを夫がうまく息子に伝えていたのですが、あれからさらに時間が経ち、夫のアプローチも息子の成長に合わせてちょこちょこアップデートしている模様。やれ「勉強したくない」だの「勉強をしないといけない理由がわからない」だのとゴネる妹を諭すまめの言葉がまた私の心に刺さります。



そう、今のわが家の生活は私たち夫婦の学びと努力の賜物。現状に満足していたとしても最低限私たちがしてきた程度の努力は必要になってくるのだという説明が心底腑に落ちたというまめは、最近朝早くに起きて自習をしたり宿題を早めに終わらせたりと頑張るようになりました。つまり…現状に不満が!?

PROFILE 横峰沙弥香さん
よこみね・さやか。イラストレーター。長崎県出身、1984年生まれ。2015年、第一子誕生を機に、長男「まめ(愛称)」との日常を絵日記にしてインスタグラムに投稿を開始する。2017年に長女「ゆめこ(愛称)」が誕生。著書に『まめ日記』(かんき出版)、『まめ日和』(光文社)、『ちんちんぼうずのだいぼうけん』(KADOKAWA)、電子書籍『へたのよこずき1・2』(主婦と生活社) などがある。