お笑いコンビ・パーパーとして、バラエティ番組などで活躍しているほしのディスコさん。「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」という先天性の病を患って生まれ、幼いころから入院や手術を繰り返していました。(全4回中の1回)
口唇口蓋裂の状態で生まれ「母はショック受けていたと」
── まず、口唇口蓋裂とはどのような病気なのでしょうか?
ほしのさん:生まれたときにはすでに発症している先天性の病気で、500人に1人くらいの割合で症状が出るそうです。通常の赤ちゃんだと口の中の天井の部分が閉じているのですが、「口蓋裂」はそこが形成されないまま生まれてしまいます。僕の場合は「口唇裂」でもあるので、唇も裂けている状態でした。
妊娠中の検査では特に異常は見つかっておらず、生まれてから病気がわかったので、きっと母は悲しかったと思います。

── そうですよね…。当時のお母さまの心境を聞いたことはありますか?
ほしのさん:直接、聞いたことはありません。ただ、去年ぐらいに僕の主治医だった先生と約10年ぶりにお会いして、当時のことを教えてくれました。やはり、母ははじめ「ショックを受けていた」と…。ですが、その後は気丈に僕の治療に専念してくれていたそうです。
── そんな再会があったのですね。
ほしのさん:もう一生、会えないかなと思っていたのですが、お会いできて本当にうれしかったですね。実は、僕の弟が今、医者をやっていて、たまたまその先生と同じ病院で働いているんです。その病院の講習会で「病気の経験を話してほしい」と弟を通じて頼まれて、登壇する機会がありました。同じタイミングで、僕の主治医だった先生も別のテーマの講演をしていて、僕の講演にも一緒に登壇してくれることになったんです。弟の職業とか講演のスケジュールとか、いろんな偶然が重なって再会することができました。