女性だからこそ、発言できる場所を作りたい
── 素敵なご両親ですね。サツマカワさんのご両親とはどのような関係ですか?
でか美ちゃん:サツマカワのご両親とは、おつき合いしている時期からしょっちゅう会っていました。うちの家族も仲がいいと思っていたんですが、サツマカワの家族はそれ以上に仲がいいんです。サツマカワの実家は山梨県なのですが、ご両親はよく東京に遊びに来てくれて、そのときにお昼を一緒に食べさせてもらっていました。
── サツマカワさんのご家族も仲良しなんですね。
でか美ちゃん:うちの両親はわりと放任主義的なところがあるのですが、サツマカワの家は家族で密にコミュニケーションをとって生活しているって感じですね。サツマカワを見ていると、すごくご両親に愛されているなと感じます。ご両親は私のこともとてもかわいがってくださります。バレンタインデーにお母さんが私にチョコレートをくれたり、優しくしてくれます。
── ご結婚をされて、今後新たに挑戦したいことなどはありますか。
でか美ちゃん:私は実家が三重県なのですが、地元である三重県の仕事をもっとやりたいな、という気持ちが最近大きくなりました。不思議ですよね。何かしらやりたいことや不自由なことがあって地元を出たはずなのに、大人になればなるほど、育った場所や地元に対する感謝の気持ちがすごく芽生えてきたんです。恩返しではないですが、三重県にまつわるお仕事をもっとしていきたいです。
── 地元に対する気持ちが変わってきたんですね。
でか美ちゃん:はい。あとは、自分の意見をどんどん発信していきたいと思っています。私は2021年に「ぱいぱいでか美」という芸名から「でか美ちゃん」という芸名に改名しました。後輩たちに「ぱいぱいでか美」と呼ばせることへの葛藤や、知らないうちに私がパワハラやセクハラを助長する存在になっているかもしれない、という気持ちから改名したんです。
── 改名の理由を、ご自身の言葉でしっかり話していた姿が印象的でした。
でか美ちゃん:会見で改名の経緯を説明したとき、「そういう考えを持っているなんて知らなかった」「考えていることを言葉にしてくれてありがとう」という声をたくさんいただいたんです。女性が言いにくいことって、世の中にはまだまだありますよね。でも、少しずつでも考えていることを言わないと、世の中は変わっていかないと思っています。
一方で、女性が自分の考えやポリシーを言うのは勇気がいります。さいわい、私は勇気がいらないタイプというか、自分の考えをどんどん言えるタイプです。なので、違和感を感じていることや考えていることは積極的に言っていこうと思います。みんなで意見を出し合える場所をもっと増やしていきたいですね。

PROFILE でか美ちゃん
でかみちゃん。自身の楽曲の作詞作曲やライブ活動、楽曲提供、コラム執筆などジャンルやメディアにとらわれず活動中。2021年には芸名をでか美ちゃんに改名。現在、活躍の幅をさらに広げている。
取材・文/大夏えい 写真提供/でか美ちゃん