2017年の結婚当初から不妊治療をしていた介護タレントの西田美歩さん。どうしても子どもが欲しかった西田さんですが、4年間にも及ぶ治療を止めようと決心した瞬間が訪れます。(全4回中の4回)
「痛くても頑張らなきゃ」と思った不妊治療
西田さん:6歳年上の夫と出会ったのは友人の誕生日会でした。優しくいつも私の味方でいてくれる人で、しばらくしてから結婚を前提につき合うことに。私は子どもが好きでずっと欲しかったので、子どもができたらすぐにでも結婚するつもりでいたのですが、3年ほど経ってもなかなか授かることはなく…。入籍をしていたわけではないのですが、そのころから病院に通って原因などを調べるようになりました。彼も最初から不妊治療には協力的で、治療の途中で入籍しようということになったんです。
![西田美歩と夫](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/780w/img_13b4f47a7daf4a7bec840dd93bb565001664207.jpg)
── 病院はどうやって探されたのですか?
西田さん:友人に自宅近くの病院をお勧めしてもらいました。頻繁に通うには近いところがよかったので、そこに通うことにしたんです。治療を始めて思ったのは、私は自分が思っているよりも痛みに弱いということ。とにかく痛いと感じることが多く、治療のたびにつらかったですね。治療の痛みに耐えた日は夫がご褒美においしいご飯に連れていってくれました。治療のためにお酒を控えていたのですが、ひと段落したところで一緒に飲むのもいいリフレッシュになっていました。
── 治療はどれくらいの期間、行ったのでしょうか?
西田さん:治療を休む期間があったので、トータルで4年くらいだと思います。私より後から治療を始めたのにすぐに子どもができた友だちもいて、「もし治療を始めたころに子どもができていたらもう幼稚園くらいかな」など考えると、時間の経過がつらくなることもありました。
── 最終的に治療をやめられたそうですね。決断された理由はなんだったのでしょうか?
西田さん:治療中は子どもを諦める気持ちにはなれず、なかなかやめることができませんでした。「痛くても我慢しなきゃ」「子どものために頑張るしかない」という気持ちでいっぱいで、頑張り続けてしまう。でも、あるときから街で子どもを見ると涙が出てしまうようになって。自分では明るく元気でいるつもりなのに、心の中では知らないうちに限界が来ていたようです。
![西田美歩と夫](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/1/c/780w/img_1c4129624e433ad1bfc630274cd45938440799.jpg)
当時は介護職をしていましたが、治療のために急に休む必要もあって。みんな優しいので「大丈夫だよ。治療頑張ってね」と言ってくれて。本心からだと思いますが、「きっと迷惑をかけているんだろうな」と感じることもありました。
子どものいる友人に会うのもつらいし、治療で体が痛いことにも限界がきていたのだと思います。それで3年前に、「その年の年末まで頑張って止めよう」と決めたんです。また治療したくなったらすればいいと気持ちもありました。