サイゼリヤで以前、話題になった料理「煉獄のたまご」。トマト味のソースに卵が入ったもので、イタリアのほか、世界各地で食べられているそうです。エジプトで見かけたこの料理をジャスティンさん(@Justin_ocarina)がXで投稿したところ…。
世界にはこんな料理があったのか…!
ジャスティンさんが紹介したのは、エジプトでは「シャクシュカ」と呼ばれる料理。ペースト状のトマトに卵をのせ、ふたをして蒸し焼きにしたもので、北アフリカを中心とする中近東でもよく食べられているそうです。ジャスティンさんが暮らすエジプトでは、朝食の定番として親しまれていて、パンにトマトとボロボロの卵が挟まったシャクシュカが露店などでよく売られていると言います。
ある日、エジプトのカフェでスキレットにのせて提供されるシャクシュカを知ったジャスティンさん。自分で自宅でも手軽に作れるように、改良を重ねてXに投稿したところ、「おいしそう」と話題になりました。
「10分ほどで簡単に作ることができ、朝食にもぴったりです。手軽なのに、朝からちゃんとしたご飯をしっかり食べているなーという気分になれます」(ジャスティンさん)
あまりに簡単すぎる、その作り方は
ジャスティンさんの作るシャクシュカの材料は、にんにく、玉ねぎ、トマト、塩、クミン、フェタチーズ、パンです。
作り方は簡単。玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、オリーブオイルをひいたフライパンで炒めます。色づいたらトマトを加え、潰します。潰すのがめんどうな人は、トマト缶やピューレなどを使っても。クミンと塩をお好みで入れ、卵を好きな数入れたら、ふたをして待つだけ。卵が好みの固さになったら、上にフェタチーズとパンをのせて完成です。ジャスティンさんは、材料の分量は細かく決めておらず、食べたい量に合わせて作っているそうです。
「私はクミンが好きなので多めに入れがちですが、入れすぎるとカレー風味になるので注意が必要です。トマトの酸味を抑えるために塩はある程度、入れるのがおすすめです。エジプトではフェタチーズがメジャーなのですが、日本で作る場合はスライスチーズでもいいと思います」
ジャスティンさんは仕上げにパクチーを入れてアレンジすることも。冷たいご飯にかけて混ぜ、リゾット風にしてもおいしいそうです。
過去いちばん反響があった謎のパウダーとは?
過去にもエジプトの料理を紹介してきたジャスティンさん。いちばん反響があったのは、「ポテト専用スパイス」の投稿です。エジプトではフライドポテトを買うと、オレンジ色の粉がよくかかっているそうで、気になって調べてみると、スーパーでも購入できることがわかります。
「中身はクミン、コリアンダー、パプリカ、塩こしょうでした。パンチのある味で、クミンが入っているので私好み。材料を混ぜれば日本の家庭でも作れます。フライドポテトがあっという間になくなりますよ」
また、エジプトではよく食べられる「バラディサラダ」も話題に。バラディとは「村の」「地方の」「ローカルの」という意味で、まさにエジプトで親しまれているサラダ。カットしたきゅうりやトマトにレモンと塩、ディルをかけるだけのシンプルなサラダですが、爽やかな味わいで、トマトがとにかくおいしく感じられるそうです。
日本とはちょっと異なるエジプト料理。みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか?
取材・文/酒井明子 画像提供/ジャスティン