シンガーソングライターのBONNIE PINKさんは現在6歳の娘の母親でもあります。お子さんが小さい頃のエピソードから「未来が楽しみ」と語る子育ての醍醐味についてお話を伺いました。(全4回中の2回)

子育ては「勝手に追い詰められていた」

── お子さんが小さい頃は、どのように過ごしていましたか。

 

BONNIE PINKさん:生後早くから保育園に預けることもできると思うんですが、なるべく一緒に過ごす時間を多く作っていました。1歳頃から週に何回か預かってもらっていたのですが、2〜3歳頃までは一緒に過ごして、そのあと保育園に週5で通うようになり、私も作曲活動を再開しました。

 

BONNIE PINKさんと娘
娘とはライブも一緒に行く機会も多いという母娘の2ショット

── 小さい頃は手がかかることも多いと思いますが、初めての子育てはいかがでしたか。

 

BONNIE PINKさん:育児ノイローゼになりかけた時もありました。自分で決めたことではあるのですが、家の中に私と娘しかいないのに喋れない。子どもと会話ができるようになってからすごく楽になったと思います。

 

それまでは、「お腹空いたかな?」「おしっこかな?」って、まるで壁に話す感じ。返答が返ってこないなかで、軟禁状態といいますか、孤独でしたね。誰も追い詰めようなんてしていないのに、勝手に追い詰められている状況でした。初めてのことでわからないことばかりで、特に1歳になるまでがきつかったのは覚えています。保育園に預けるようになって、自分の時間が取れるようになってから少し変わりました。

 

── 娘さんは6歳になったそうですね。

 

BONNIE PINKさん:いま思うことは、小さい頃に多くの時間を共有して過ごしたことがよかったなって。よく言われることかもしれないのですが、いちばん可愛い3歳頃までの時期をたくさん一緒に過ごすというのが、振り返った時に親の財産になると感じています。

 

もちろん、子どもはずっと可愛いんですが、周りに支えてもらわないといけないあどけなさがある3歳頃までに貯めた可愛い貯金が、そこからその先の子育てを頑張るための糧になると思うんです。

 

渦中にいたときはしんどかったのですが、「あのとき、立ったよね」とか、「あのとき、ママって言ったよね」とか、一緒にいたからかけがえのない瞬間を全部覚えていて、娘に伝えられるんです。あそこで踏ん張ってよかったなと思います。

 

これからも親子のエピソードはいくらでも作ることはできますが、子どもが小さい頃の思い出は昔にさかのぼって後から作り直しがきかないので、できるなら無理してでも子どもと一緒に過ごした方があとあと楽しいです。家庭の事情はそれぞれですし、生後すぐ預ける必要がある方もいると思いますが、可能な範囲で多くの時間を一緒に過ごしてほしいですね。