第二子を出産して2か月後に、夫、トレンディエンジェル斎藤さんが収録で背骨の圧迫骨折と右手首捻挫し全治3か月の重症。子育てと介護が同時に押し寄せてー。(全5回中の5回) 

2人の子育てと夫の大怪我

── 2020年9月に第二子が生まれました。その2か月後に、旦那さんが大怪我をされたそうですね。

 

しゃんさん:夫がテレビ番組の収録中にケガをして、背骨の圧迫骨折と右手首捻挫に。全治3か月でした。元々、仕事でバンジージャンプをすると夫から聞いていたので、夫から電話があって、怪我をしたから病院に行くと言われたときは、バンジージャンプのひもが切れて大変なことになっているんじゃないかと思いました。

 

結局、後からバンジージャンプではなく別のことで怪我したことがわかったものの、自宅で介護が必要な状態に。

 

── 新生児のお世話と旦那さんの介護となると、かなり大変そうです。

 

しゃんさん:夫がお風呂に入るときは、夫の上着やズボンなどを脱がせてあげないといけない。そのタイミングで子どもが泣いていても抱っこしてあげられない。「新生児がいて一番大変なときに、怪我⁉」と思ったことも正直あります。

 

同時に、今まで夫が子どものお世話をしてくれたこと、子どもをお風呂に入れたり、家事もやってくれていたりと気づくことができた部分もあります。

 

斎藤さんと娘さんの記念写真「父親らしい柔らかい表情ですね」

 

── また、第二子の誕生時、第一子の娘さんは2歳だったと思いますが、赤ちゃん返りはありましたか?

 

しゃんさん:ありました。最初は長女も弟ができたことを喜んでいました。でも、弟が泣くたびに私が抱っこしていたため、長女自身も抱っこをせがむことが増えてきました。わがままを言って私と夫の気を引こうとすることもありました。

 

── 長女さんのケアはどんなふうにしましたか?

 

しゃんさん:私と夫が交代で、水族館や公園に連れて行ったり、長女と2人だけでごはんを食べに行ったりして、意識して長女と過ごす時間を増やしました。そうして過ごすうちに徐々に長女自身が弟に興味を持ち、赤ちゃん返りは自然と落ち着いてきました。

頭蓋形状矯正ヘルメット治療で50万円

子どもを抱き上げる斎藤さん

── ところで長男さんは、生後4か月の時に頭の形を矯正する治療を始めたそうですね。

 

しゃんさん:息子の頭が絶壁だと気になって調べたら、頭蓋形状矯ヘルメット治療というものがあるらしいと知りました。有名な病院に行って検査をしてもらうと、治療を受けることで自然な形になることがわかりました。

 

── 治療費はどのくらいかかるのでしょうか?

 

しゃんさん:我が家の場合は約50万円かかりました。夫と二人、思わず「高い!」と言ってしまったほどです(笑)。でも、子どもの将来に響くことだし、あとでやっておけばよかったと後悔したくないから、悩まずやってあげようとなりました。

 

頭にヘルメットを着けたまま息子を外に連れて行くと、時々道行く人から「かわいそうね」と言われることがあり、ちょっとモヤモヤすることもありました。

 

── 病院にはどのくらいの期間通ったのでしょうか?

 

しゃんさん:約10か月です。治療を続けた結果、頭の形はすごくきれいになりました。病院の先生からヘルメットを外してもいいと診断がおりて卒業。やってあげてよかったねと、夫と話しています。

 

今は、慌ただしい日々ながらみんな元気に過ごしているので安心しています。

 

PROFILE しゃんさん

福岡県出身。トレンディエンジェル斎藤司さんの妻。ブログ「斎藤さんの家族だぞ!」にて発信中。

 

取材・文/間野由利子