「子どもに生理の話も教えています」と語る福田萌さん。夫の中田敦彦さんと共に、どのように性教育について向き合っているのでしょうか。(全2回中の2回)

運動会の待ち時間が長く帰った夫

── 2021年からシンガポールに移住されています。娘さんは10歳、息子さんは6歳ですが、2人のお子さんたちの学校生活はいかがですか?

 

福田さん:長女は学校に慣れるまで約1年かかりましたが、今は元気に通っています。長男はすぐに馴染み、オーストラリアや韓国のお友達と楽しく過ごしています。

 

── シンガポールに移住したことについて、お子さんたちはどう感じていますか?

 

福田さん:子どもたちはパパとママが家にいてくれて嬉しいようです。夫は仕事と時間に余裕が生まれ、日本にいた時より家族で出かけることが増えました。この夏は家族4人でインドネシアに行ったり、私の実家の岩手に帰ってキャンプをして楽しかったですね。

 

また、日本にいた時は、夫が子どもの運動会に来ても、待ち時間が長すぎると途中で怒って帰ることもありました。それだけ仕事に集中していたと思うんですけど。でもコロナ禍に入って学校行事の見学がいっさいできなくなって。娘の授業参観に久しぶりに行ったときに「学校行事が来年も再来年も見られるとは限らない」と感慨深そうにしていました。

福田萌
シンガポールにて

── 福田さんも、夫の中田敦彦さんもいわゆる高学歴だと思いますが、お子さんの教育はどう考えていますか?

 

福田さん:夫も私も芸能の道に進んだので、親の思うようにはならないよねと夫婦で話しています。やはり、子どもたちのモチベーションがいちばん大事だと思うので、やる気の芽を積まないように環境を整えてあげたいですね。子どもたちは、現在、オンラインで日本語や漢字を習い、将来は日本、海外どちらの大学も選べたらいいなと思います。

子どもの性教育についての本音

福田萌
愛犬と自宅にて

── ご家庭で性教育を教えているそうですね。

 

福田さん:私がやっている児童虐待防止の活動を通じて、子どもの性教育について考える機会がありました。具体的には、水着で隠れる部分をプライベートゾーンだと伝え、他人には見せたり触らせてはいけないことを伝えました。また、シャワーなどで私が息子のプライベートゾーンを触る時も、必ずひと言かけるようにしています。息子には、同性である夫から指導してもらおうかなと考えています。

 

── 生理についてはどう伝えていますか?

 

福田さん:娘と一緒にお風呂に入ったときに、私が出血したことの話をしました。生理は赤ちゃんを作るための準備で、娘も大きくなったら生理が来ることを伝えつつ、ナプキンを持たせたり、生理用ショーツを買うなどして、少しずつ教えています。反面、お風呂上りに裸でうろうろすることもあり、隠さないといけないことを娘にどう伝えたら理解してもらえるのか、難しいなと思うところもあります。

 

── 性教育を教えるのに抵抗感がある場合は、何から始めたらいいと思いますか?

 

福田さん:自宅の本棚に性教育について描かれた絵本などを置くことで、親も心理的ハードルが下がってくると思います。子どもに質問されたらそこから少しずつ話すのもいいかもしれませんね。

 

── 家族でも常にコミュニケーションを取られているようですね。

 

福田さん:ありがたいですね。それに、子どもたちはパパのことが好きです。娘はなにかあれば私に相談しますが、すごく心配されたい時は、夫に相談しています(笑)。私たち夫婦は、子どもたちが出かける前と夜寝る前、子どもたちに大好きだよと言いながらハグしていますし、子どもたちに愛情がしっかりと伝わっていると嬉しいですね。

 

PROFILE 福田萌さん

岩手県出身。2012年オリエンタルラジオ中田敦彦と結婚。書籍『「中田敦彦の妻」になってわかった、自分らしい生き方』を出版。写真は「福田萌公式インスグラム」より。

 

取材・文/間野由利子