娘想いの母親をもつ心優しい主人公。一見その親子関係は穏やかなようにも見えますが、互いが相手を思いやっているからこそ向き合えないこともしばしば。「毒親」「自立」「恋愛」をテーマとした、福々ちえさんの贈る『息苦しいほど優しいママと逃げたい娘のお話』。
みなさんにとって、わが子の成長は嬉しいものですか?それとも自分の手から離れ行く切なさのほうがおおきいものですか?もし後者だったとき、子どもの自立をどう受け止めていくか、母親目線から考えてみてください。
【第49話】「言える訳ない」娘の言葉の真意に愕然とする母
娘は私が心配することを負担に感じていた。私はそんな様子にまったく気づいてなかった。
「言ってくれたらよかったのに…」とつぶやくと、「言える訳ないよ…」と答える娘。
毎日介護に家事に大変な私を見ると本音を言えなかったと打ち明けられ、「ママに幸せでいてほしかったから」と娘が幸せな自分を演じていたことを知る母。
それじゃあ私のしていたことは…負担をかけるうえに娘がいちばんしてほしくないことだったというの!?
作/福々ちえ