忙しい毎日のなかで、冷凍室にどんどん溜まるカチンコチンに凍った鶏もも肉。いざ使うときには「あー、解凍しておけばよかった!」なんて経験ありませんか?そんなときの救世主が、山本ゆりさん(@syunkon0507)が投稿した「レンジで塩鶏チャーシュー」。ガチガチに凍った状態の鶏もも肉で絶品料理が作れる!と話題になっています。
味もしみしみでパサつかずしっとり!
以前から冷凍室にある肉をそのまま使うレシピの考案をしてきた山本さん。「甘辛ダレの絶品鶏チャーシュー」が11.4万いいねと大反響を呼び、「別の味も!」とのコメントに応えて投稿したのが今回のレシピです。凍ったままの状態で作り始められるという手軽さが多くのママたちの心に刺さった模様。
「バタバタな日や疲れているときはこういうレシピを知っているだけですごく気持ちがラクになると思うので、頑張りすぎている方に伝わったら嬉しいです。手間がかからず、驚くほど美味しいです。味もしみしみでパサつかずしっとり!ご飯も進みます」
そんな山本さんイチオシの「レンジで塩鶏チャーシュー」の作り方を教えてもらいました。
まずは、耐熱ボウルに顆粒の鶏ガラスープの素小さじ2、砂糖小さじ1、酒大さじ2、水・ごま油各大さじ1、おろしにんにく・しょうが(チューブ)各2cmを入れて混ぜ合わせ、そこに冷凍鶏もも肉1枚(約300g)を水にくぐらせてから入れます。密閉しないように左右を少し開けてラップをし、電子レンジ(600W)で7分加熱。裏返してさらに4分半加熱したら、そのままあら熱がとれるまで置き、食べやすく切ったら完成です。
「鶏肉1枚が300gより少ない場合は加熱時間を少し短めに、多ければ長めにしてください。鶏肉が丸まって凍ってしまっている場合は裏返したタイミングでトングなどを使って均一に広げると火が通りやすくなります。
生焼けの部分がある場合、電子レンジがターンテーブル型ならその部分を上向きに、フラット型なら下向きにして、追加加熱をしてください。追加1分ほどの加熱で火が通らないときは思いきって2分以上、様子を見ながら加熱してみてください」
使用したのは容量2500ml、直径23㎝の耐熱ボウル。加熱時間が長いので、お皿などではなく調理用の耐熱ガラスボウルを使うのがおすすめ、とのこと。
生の鶏もも肉ならさらに簡単!
冷凍の鶏もも肉はもちろんですが、生のままならさらに手軽にできるのだそう。
「生の鶏もも肉の場合は、フォークで数か所穴をあけて電子レンジ(600w)で6分加熱。生っぽさが残っていてもいいので、裏返してさらに1分加熱してみてください」
チンして出た煮汁は、お湯をたして伸ばし、うどんを加えて塩ダレうどんにしてもおいしいそうです。
実際、鶏肉料理が大好きで、ご自身でもよく鶏塩チャーシューを作るという山本さん。
「これはバタバタで帰宅しても作れるうえ、食の好みがバラバラな家族全員がよく食べてくれるレシピ。ごはんにのせて煮汁を回しかけ、半熟卵にパクチーや生野菜を添えてカオマンガイ風に食べるのもおすすめです」
実際に作ったフォロワーさんたちからは「ボロボロの日だったので簡単にできて本当に助かりました!」「好評で2日連続で作りました」「このチャーシューだけは『もっと食べたい!』と言われても、他の料理と違い『今から作るからちょっとだけ待ってな』と優しい母になれる」など、その手軽さと味の良さを絶賛する声が続々。
困ったときの救世主として、忙しい毎日を過ごす働く女性たちのお守りのようなレシピになってくれそうです。
PROFILE 山本ゆりさん
料理コラムニスト。著書に『syunkonカフェごはん』1~7、エッセイ本『おしゃべりな人見知り』など。テレビ朝日系列「DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~」にて、料理アドバイザーとして金曜日レギュラー出演中。
取材・文/加藤文惠 画像提供/山本ゆり