空洞がなくジューシーな品種「いちごさん」がおすすめ

「三角サンド」のチューリップの葉と茎はキウイ2個をカットして作ります。花びらの部分は、いちご4個を使用。へたを取って先端をギザギザにカットします。ホイップクリームは、生クリーム(35%)200mlに砂糖25gを入れて、ミキサーでしっかりと混ぜてから、マスカルポーネ100gを加えて固めに仕上げます。

 

「フルーツはキッチンペーパーで水分を拭き取っておくと、切ったときに断面がにじみにくくなります。

 

あと、いちごを選ぶときのポイントなのですが、断面の赤が濃いものを選ぶとかわいくできます。果実が大きい『あまおう』は赤みが強く“萌え断”という意味ではとても見栄えが良いのですが、空洞のあるものが多いので、私は、赤みは少ないけど空洞がなくてジューシーな『いちごさん』をよく使っています」

 

上手なサンドイッチを作るためには、フルーツの配置がポイントになります。ホイップを塗った8枚切りの食パンの中央にホイップをひと搾りし、ホイップのまわりに対角線上に4個のいちごを、チューリップの先端を中央に向ける形で配置します。

 

食パンのすべての角にホイップをたしたら、葉っぱをのせて、ホイップを搾り、その上に茎をのせてホイップを搾り、さらに葉っぱをのせます。

 

ナイフでカットするときに型崩れしないように、すき間を埋めることも大切です。「すき間にはバナナや切り残したキウイやいちごを入れてください。すき間のフルーツが少ないとチューリップが安定せず、カットするときに肝心のチューリップがズレてしまうことがあります」

 

すべてを配置したらホイップでまんべんなく具を隠し、パンを重ねラップで包んで冷蔵室へ。3時間〜ひと晩程度冷やせばOK。対角線上にカットすると三角チューリップサンドの完成です。

 

「しっかり冷やしたほうがクリームも硬くなり具が安定するのでズレにくくなります。わが家では、翌朝食べるものを前の日の晩に作っておくパターンが多いです。サンドイッチをカットするときは熱湯につけて温めたナイフを使うときれいに切れますよ」

 

最近も新たに投稿された、コッペパンやナイススティックを使ったチューリップサンドも注目が集まっているよう。皆さんも春休みにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

PROFILE ほしたえさん

大学生と高校生の男の子のママ。インスタグラム(@hoshitae_)では息子たちのお弁当の記録とともに子育ての日常の様子も発信中。

取材・文/加藤文惠 画像提供/ほしたえ