働く女性が少なかった時代「ワーキングマザー」として生きた鈴。彼女の生き方は、育児と仕事の両立に悩む私たちの心を励ましてくれます。保育園全滅で職場復帰を断念した女性が、祖母の生き様に触れて、自分の生き方を見つめ直していくストーリー。作者・芸子さんが、実の祖母を描いた作品です。
父親と末の妹を亡くした悲しみに暮れる暇もなく、終戦を迎えた鈴たち。鈴の兄・武は一家で洋品店を開くことを思い立ち、大繁盛させます。
ある日、武と出かけた街の喫茶店で、かつての級友・八重と再会した鈴。優等生だった八重でしたが、戦争によってその境遇は大きく変わっていたのでした。
【第27話】「その足だと結婚だって」足が不自由な女性に叔母が持ってきたいい話
鈴の家がやっている店の求人だと知った途端「やめときます」と返した八重。絶好の機会を拒んだことに、叔母は拍子抜けします。八重は本心を隠した笑顔で、話を終わらせようとするのでした。
作/芸子