東大卒タレントとしてクイズ番組などで活躍の幅を広げている三浦奈保子さん。現在2人のお子さんの母親として育児と仕事の両立しています。「ちょっと変わった子だった」と話す幼少期のエピソードや、東大でのキャンパスライフについて、お話を伺いました。

勘違いでも「天才!」

── 三浦さんは小さいころ、どんなお子さんだったんですか。

 

三浦さん:好奇心旺盛な子どもだったと母から聞きました。いつも「してはいけないこと」を考えていたのですが、実際にそれをしてしまうことも多くて。

 

三浦奈保子さん
中学生とは思えないほど大人びている三浦さん。パステルイエローのトップスが似合ってとっても可愛い!

── たとえばどんなことでしょうか。

 

三浦さん:人の話をみんなで静かに聞いているとして、「今、大声を出したらどうなっちゃうんだろう」とか、「このエレベーターのボタンを押したらどうなるんだろう」とか。あとは、鼻にピーナッツを詰めてみたらどうなるか実際に試して、病院に運ばれたことも…。

 

── ハラハラものです!当時、どんな気持ちだったか覚えていますか。

 

三浦さん:達成感も罪悪感もありました。「さすがにこれは、みんな冷ややかな反応だったな」と、そこから学ぶこともありましたよ(笑)。

 

── ご両親はどのような教育方針でしたか。

 

三浦さん:門限やしつけ、マナーに関しては厳しかったのですが、私がしてみたいことはさせてくれていました。というより、何度言っても聞かないからもう諦めているという感じだったかもしれません。でも、何かを知ることが「楽しい」という気持ちをつくってくれたのは、母の存在が大きかったです。

 

三浦奈保子さん
思わずこちらも笑顔になる、幼少期の可愛らしい三浦さん。パンダのぬいぐるみを持って

── お母さんはどんなふうに接してくれていたんですか。

 

三浦さん:何かができたらすごく驚いて、たくさん褒めてくれました。母は専業主婦で、読み聞かせやフラッシュカードなどもしてくれましたし、一緒に図鑑で読んだものを私が「これさっき見たやつだよね!」と外で見つけると「すごい、よく覚えていたね!」と。

 

うまくやる気が出るように接してくれていたと思います。楽しいから、もっとやってみようと思うようになりました。

 

── 学校生活はいかがでしたか。

 

三浦さん:小学校1年生の最初のテストで担任の先生から「ひとりだけ100点の人がいる」と言われたんです。たしか、ひらがなの“お”を書くとか、そういう内容だったと思います。そこで、先生に「三浦ひとりだけ100点」とみんなの前で言われて。まわりの友達から「三浦は天才」と言われて、そこで素直に「私って天才なんだ」って思ったんです(笑)。

 

今思うと勘違いもはなはだしいのですが、そこから勉強することが楽しくなりました。このいい意味での勘違いは、自分の子どもにも大事にしてあげたいと思っています。

 

── ほっこりするエピソードです。小さいころから読書好きだと伺いました。

 

三浦さん:とにかく本が好きで、ジャンル問わずたくさん読んでいました。最初は母が読み聞かせてくれていましたが、字が読めるようになってからは自分で。漫画も好きで、実は、漢字を覚えたのは漫画を通してなんです。父の本棚に『クッキングパパ』と『美味しんぼ』がずらりと並んでいて。

 

子ども向けのものではないので、漢字にふりがなが振られていないのですが、漫画読みたさに、父に「これなんて読むの?」「これは、ぜんぜんって読むんだよ」というふうに聞きながら読み進めていました。

 

読書好きはずっと続いて、大学時代も恋愛の悩みを本で解決しようと、何百冊も恋愛心理学の本を読み漁りました(笑)。

 

三浦奈保子さん