2023年1月1日放送の「ぐるナイおもしろ荘」に出演した、竹田こもちこんぶさん(44)。子育てのリアルネタを次々に繰り出す異色の芸風に「誰!?」と思った人も多いのではないでしょうか。竹田さんは、学生時代にバセドウ病を発症。変化する自分の姿に絶望し引きこもり状態になるも、母親の献身に救われた経験があります。彼女が今、「お母さんの応援歌」を発信する理由とは。
お母さんが「生きる希望」だった
── 大学3年生のときにバセドウ病がきっかけで1年間引きこもりの状態になったそうですね。当時の様子を教えてください。
竹田さん:21歳のときにバセドウ病を発症しました。バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、動悸や息切れ、手の震え、多汗、眼球突出など全身にさまざまな症状を引き起こします。
なかでも眼球が突出する症状には悩みました。「目ん玉が落っこちそうだよ」などと心ない言葉をかけられることもあり、人に会うのが苦しくなってしまったんです。
きれいでありたい年ごろだったのもあり、容姿の変化に耐えられず引きこもりの状態になりました。
当時は千葉県柏市の実家にいたのですが、私が病気のことで悩み、精神的に不安定な状態になっても、母だけは絶対に目を離さないでいてくれました。私のようすを常に気にかけてくれて、口を出すときもあれば、じっと見守ってくれることもありました。
当時は混乱していたけれど、今思うと「絶対に自分を見ていてくれる人がいる」ことが、生きる希望だったのだと感じます。
── お母さまは、どのような方ですか?
竹田さん:専業主婦で、本当に普通のお母さんです。ただ、ひとりのお母さんとして娘に向き合い続けたことは、当たり前のようで全然当たり前じゃなくて、自分が母親になったことでその大変さに気づかされています。
当時の話をしたとき「あのころは、ふたりで出口を探していたね」と言っていたので、母も苦しんでいたんだと思います。
── お父さまは、やはり当時だと企業戦士といった感じでしょうか。
竹田さん:そうですね、高度成長期に一生懸命働いて日本を豊かにしてきた世代の一人です。なので、家のことは母がすべてやるのが当たり前。どちらかというと親としての威厳を大切にする昔ながらの「父親」だったので、ぶつかることもありました。
でもとてもひょうきんで、父の話を聞いていると笑えることが多くて。お笑いも好きでよく見ていたので、多少なりとも影響を受けていると思います。