長崎で若い人が楽しめる場を提供したい

—— お店の今後についてはどうお考えですか?

 

山本さん:ちょっと利益が出て、そのお金を動物保護の支援に回せる範囲で続けられたらいいと思っています。

 

私がバイトしていくよりは金銭的な支援はできるので、不利益にならない程度に続けていければという感じで。

 

それと、今後は少しずつ商業施設にもお店を出していく予定です。

 

やっぱり優れたカルチャーとしては、「東京は栄えているなあ」と感じていて。長崎は古着屋さんも何店舗かあるものの東京に比べれば、まだまだ少ない。

 

自分が好きな古着を中心に、長崎にも若い子が楽しめるような勢いのあるカルチャーを作り上げていけたら、と感じています。

 

自分がもしいま高校生だったらと考えたときに自分が運営しているお店が地元にあったら嬉しいな、と考えているので…。

 

そういった楽しめる場所を生まれ育った長崎に作りたいと思っています。

 

—— さまざまなインタビューを拝読して、地元や周りの人への感謝が原動力なのかなと感じました。そして、とてもスピード感を持って動かれていますよね。

 

山本さん:ええ、自分では行動力がないと思っていますが…。思い返すとかなりダラダラしているんじゃないかって自分のことを思います(笑)。

 

ただ、他人より描いている将来像が明確なので、いまできることはサッと動いていかないといけない“焦り”はありますね。

 

何歳で結婚して、何歳で免許取ってとか考えていくと、計画的にやらないと思い描くスケジュールに間に合わない!みたいなことをよく考えます。

 

危機感や焦りを持っているから、自分で決めている計画や想定を守れるように考えながら動いています。


取材・文/詠田樹 画像提供/感情七号線