重度の心臓病を患う赤ちゃんを救うための手術費用を募金で集めるべく、「あおちゃんを救う会」が発足し活動を始めたのが昨年8月。彼らは実際、どんな活動をしてきたのか。知られざる日々を、代表の國近京輔さんに明かしてもらいました。

 

病院内のスターバックスが小児心臓病棟で「1日こどもスターバックス」を開いてくれたときの様子

「事務所探し」と「口座開設」が最初の大仕事に

あおちゃんを救う会は8月6日の夜、中心になる8人のメンバーでオンラインのキックオフ総会を開きます。

 

「週に1度、土曜日の夜に定例で行うことを決めて、やるべきタスクを整理していきました」

 

募金活動をするために踏むべき流れとしては、まず事務所を設置して所在地を明確にすること。それから、任意団体として銀行口座を開けるようになります。

 

次に、受け入れ病院からのデポジットや渡航費用などから募金額を試算。そこから記者会見を開いて世間に広く呼びかけ、募金活動を始めるそうです。

 

「事務所探しは難航すると思っていました。短期的な賃貸契約で不動産業者も敬遠するからです。ただ、幸運なことにメンバーの中にあおちゃんのご両親が住む豊島区の巣一商店街の中村会長とつながっている人がいたんです」

 

そのメンバーの働きかけで中村会長が「あおちゃんを救う会」の活動内容を理解し、知り合いの不動産オーナーに声かけをして、早い段階で事務所の場所は決まったといいます。

 

「正直、奇跡的なめぐり合わせとしか言いようがありません。中村会長にお会いした際、救う会の活動内容やわれわれの思いをぶつけると、“一緒に頑張りましょう”と言ってくれました」

 

すると会長は知り合いだという豊島区長にもすぐに連絡して、アポイントまでとってくれたそう。

 

地域行政のトップに理解を示してもらえれば街頭での募金活動をしやすくなり、あおちゃんを救うために多くの人に周知してもらう意味でも、これ以上ない援軍を得たのです。

 

「メンバーも皆、ギリギリで活動していました。なんとか仕事や家庭をやりくりして日中に地域や金融機関を訪ねて協力を仰いでいたので、たどった細い糸の先に力を貸してくれる人物につながって、理解も示してもらい、奇跡が重なった感じでした」