ブレインストーミングで「気持ち」を出しきる
相談者さんは両親の離婚に関して「なんとか踏みとどまってもらいたい」と考えていらっしゃるようなので、ひとついい方法をご紹介します。
それは、「ブレインストーミング」です。立案企画の提案をするなど、会議でよく使われる手法ですが、複数の人で意見を出し合って新しいアイデアを生み出していきます。
テーマを「お母さんの残りの人生を自由に」と定めて、ブレインストーミングしてみてください。今回は「お母さんの今後の生き方に関する立案企画」と捉えてください。2人で行ってもいいですし、ほかにきょうだいなど、この悩みを共有している人がいれば、参加してもらってもいいと思います。
ふせん紙に書いてグループ分け
「残りの人生を自由に過ごすためには、どんなことをすればいいのか」についての意見を、どんな小さいことでもいいので書き出します。大きな模造紙とふせん紙を用意し、1枚のふせんにつき1つ「お母さんがやりたいこと」を書いて貼っていきます。
「1時間と時間を決めておく」「何回かに分けてやる」というのもおすすめです。2人で書き出すより、お母さんの言葉を聞いて書き出す書記係に徹するほうが、より気持ちを引き出せていいかもしれません。
出しきったら、紙に貼り出したものを眺めてみてください。そして、余力があればグループ分けしてみてください。
- 今すぐできること
- 時間をかけるとできること
- 自分ひとりではできないこと
- 家族が協力できること
などいろいろなグループが想定されます。このように、ブレーンストーミングなどで出された意見をグループ化する方法を「KJ法」といいます。心理学では昔から用いられる方法です。
まずは「今すぐできること」に分類された内容に取り組んでみてはいかがでしょうか。実現してみると気分が晴れるかもしれないですよね。例えば「おしゃれして歌舞伎を見に行く」など、離婚しなくても今すぐ実行できることがあるといいですね。