育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.57は「子どもの受験」についてです。

vol.57 子どもの受験

子どもが大きくなってくると悩ましいのが、「進路」です。

 

受験するのかしないのか、受験させるとしたらどのタイミングで受験させるのか――。学校選びも、公立・私立や国立、中高一貫校など選択肢が多く、どうしていいのかわからないという人も多いと思います。

 

読者のみなさんは子どもの受験についてどう考えているのでしょうか?読者モニターアンケートの回答から紐解きます。

50%が「受験の予定はなし」親の受験歴は?

小学校・中学校について「子どもに受験させる予定」について尋ねたところ、50%が「受験の予定はない」と回答。

 

「予定がある」と回答した人はわずか13%で、「すでに受験させた」という回答は9%になっています。「わからない」23%と、まだどうするか決めかねている人もいるようです。

受験は考えていないという回答が半数を超えた結果ですが、子どもの教育を考える際に、両親自身が受験したのかも少なからず影響がありそうですよね。

 

そこで、子どもの受験予定が「ある」か「なし」かで、両親の受験歴になにか違いはあるのか調べてみました。

 

まず、「子どもの受験の予定がある」家庭の親の受験歴をみていきましょう。

 

最も多かったのは「両親共に経験なし」、56%と過半数を超えています。いっぽう「両親共に経験あり」は22%、「どちらかに経験あり」が22%で計44%の家庭で両親が受験の経験者となっています。

 

「子どもがすでに受験した」と回答した家庭では「両親共に経験なし」が50%。「両親共に経験あり」(33%)「どちらかに経験あり」(17%)も合計50%と二分する結果となりました。

 

では、「受験の予定がない」という家庭ではどうでしょうか。

 

結果は、77%が「両親共に経験なし」と8割近くを占める結果となりました。「両親共に経験あり」はわずか3%で、「どちらかに経験あり」は20%です。

 

「受験の予定がない」と回答した家庭では、受験を考えている家庭・すでに受験した家庭より、親の受験の経験なしの数値が約20ポイントほど高くなっており、親の経験の有無が子どもの受験への影響があることが言えそうです。

 

ただ、受験の予定がある・既に受験した家庭においても、親自身には受験の経験はない回答が半数近いことには注目です。親自身に受験した経験がないからこそ、子どもには受験をさせた方がいいと考えている人が多いのかもしれません。

子どもの受験の理由とは?

冒頭の子どもの受験予定について、「わからない」と答えたママは約2割でした。まだ子どもが小さかったり、どんな学びが子どもに必要なのかわからず、まだ検討中という人も多いようです。

 

ではすでに「受験の予定がある」「すでに受験させた」と回答した人たちはどんな理由から、受験を決めたのでしょうか?

 

いちばん多くあがっていたのは、「子どもにいい教育を受けさせたい」という回答です。めまぐるしく変わっていく世界を生き抜けるよう、自分で考える力を身につけて欲しい、子どもの可能性を広げたいという気持ちがあるのかもしれませんね。

 

そのいっぽうで「本人の受験したいという意思を尊重した」という声も一定数ありました。

 

さらに志望校選びで重視すること、重視したことについて聞いてみると、「教育方針」という声が最も多く集まっていました。

 

偏差値や卒業後の進路に重きを置くというよりも、その学校が子どもに合っているのか、どんな力を伸ばせるか、充実した日々を送れるのかということを意識する人が多いようです。

「我が子のために、どんなことができるのか?」というのは親につきまとう悩みです。受験する・しないに関わらず、まずは子どもがどんな夢を持っているのか、子どもにどんな力を身につけて欲しいのかを考えて、どんな教育が必要なのか一緒に考えることが大切なのかもしれません。

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2022年6月24日~29日 調査対象:CHANTOモニター70人