ゲーム好きだった経験が、今にいきている

── どのくらいで、息子さんが自分でゲームをする時間をコントロールできるようになりましたか?

 

なおたろーさん:小学生になるころにはちゃんと理解できてるなっていう感じでした。だから、ゲームをするようになって2~3年ですね。もちろん、今もついついゲームを長くやってしまう日もありますが、ちょっと声をかければ、素直に「ごめんなさい」って反省しています。

 

長男はしっかり理解できたので、今では、次男に「やりすぎたらいかんよー」とか「そろそろ休憩しよう」と言ってくれるようになりました。

 

── なおたろーさんもゲームが大好きなのですよね。ご自身の子どものころの経験が、お子さんへの声かけにいかされているところはありますか?

 

なおたろーさん:あります。私自身、ゲームのやりすぎで親に叱られていました。だから、ゲーム好きの子どもの気持ちがわかるっていうのも大きいかもしれません。

 

それから、私は三人きょうだいだったのですが、きょうだいみんなで親に抗議したんです。「金曜日の夜と土曜日に死ぬほど勉強するから、日曜日は丸一日朝からゲームさせてくれ!」って(笑)。でも、それを親が許してくれて。

 

こうして、自分が親に聞き入れてもらった経験も、今にいきているなと思います。

「子どもと話し合ってみます」というコメントが

── ママ友の相談にのったときや、漫画への反応はどうですか?

 

なおたろーさん:ママ友は「なるほどねー!」と、みんな目から鱗って感じの反応でしたね。漫画への反応は、「子どもと話し合ってみます」っていうコメントがすごく多かったです。

 

── 確かに、「こうすれば、子どもが言うことを聞く」という内容ではなくて、「子どもと話し合うことの大切さ」 が強く伝わってくる漫画でした。

 

なおたろーさん:私たち家族にとって上手くいったやりかたが、他の家族にとって上手くいくやりかたとは限りません。価値観も違いますしね。だから、あくまで参考程度に、と思って描きました。

 

でも、「子どもと向き合う」っていうのは子育ての上で大切にしていることなので、漫画を読んでくれた方にきっかけを与えられたのかな、と思ったら、すごく嬉しかったです。

 

取材・文/吉井菜子