食事や衣服に工夫が必要なストーマ生活
── 日常生活で不便なことや大変なことはなんでしょうか。
島袋さん:
食事管理でしょうか。昔ほど食事制限はなくなってきたのですが、ストーマ(人工肛門)生活なので、なるべく刺激物や脂っこいものも避けて、腸に優しい鶏肉や豆腐などをアレンジしながら食べることが多いですね。
── 漫画で紹介されている「腸に優しいレシピ」も好評ですね。簡単でヘルシー、しかも美味しいものばかりなので、お子さんや高齢者、ダイエットにもびったりです。
島袋さん:
ツイッターで「子どもの離乳食として活用しています」「お腹を壊していたのですがこのレシピでなんとか乗りきれました」と報告してくださる方もいて、意外といろんな方の役に立っているんだなと嬉しく感じます。
病気になった当初から食べられそうな食材をメモして、「この食材ならこんなレシピが作れるな」と考えたりしていました。正直、ここまでレシピ掲載が続くと思わず、途中からネタ切れになって苦労しましたけど(笑)。
── 漫画のなかでは、ストーマ生活についても詳しく描かれています。若い世代だと、なかなか馴染みがないので、いろいろと衝撃でした。
島袋さん:
看護学生さんから「テストの前に読んだのでストーマのところは満点でした」という声をもらいました(笑)。
最初は管理が面倒ですが、いったん慣れてしまえば、普通に日常生活をおくれます。腰から膝のあたりにストーマのパウチを下げているので、服装がある程度制限されますが、なるべく工夫しながら好きなオシャレを楽しむようにしています。
ただ、お金の負担が大きいのが厳しいですね。今は障害者手帳を発行してもらい、国からの援助が月1万円くらい出るようになりましたが、数年前まではすべて自己負担だったので、月3万円くらいはかかっていました。