家庭用調理器具を使ったプロ技スイーツレシピをSNSなどで発信している、パティスリー&カフェ デリーモのシェフショコラティエ/パティシエ 江口和明さん。江口さんがSNSに投稿した「失敗しない究極のスポンジケーキ」が、「本当にできた」「人生で初めて成功した!」と話題に。これまでのスポンジケーキ作りの概念を覆すそのレシピについて、詳しくお話を伺いました。

「うまく膨らまない」問題を解決したのは…

「スポンジケーキはベーキングパウダーを使わないのでなかなかうまく膨らまない、という声を聞きます。ただ、必要な材料を揃えてオーブンの温度と焼き時間さえ守れば、難しいテクニックは要らないんです。

 

失敗しないコツは、決められた材料を必ず入れることと、オーブンの温度と焼き時間を守ることだけです」

 

スポンジケーキのレシピではよく「泡立てるために卵と砂糖は湯せんをしながら混ぜましょう」「材料は小分けにして少しずつ入れる」「気泡を潰さないように生地はさっくり混ぜる」など書かれていますが、江口さんのレシピはなんとその逆! 

 

用意するものは15センチ型と、卵3個、無塩バター15g、生クリーム(35%)10g、グラニュー糖90g、薄力粉70gです。バターは冷やして硬くなる材料なので、通常の半分量にし、その代わりに生クリームを入れます。そうすることで生地がよりしっとりと仕上がるそう。

 

作り方は、耐熱容器にバターと生クリームを入れ、電子レンジ(600W)で10秒加熱を3回繰り返します。

 

次に、ボウルに全卵2個、卵黄1個分を入れて、グラニュー糖の全量を加えたらミキサーの高速で5〜7分、中速で1〜2分一気に泡だてます。

 

ここにふるった小麦粉を一度に加え、ゴムベラでしっかりと混ぜます。電子レンジで40〜50度に温めたバターと生クリームを加えて再びしっかりと混ぜます。

 

最後は、15センチ型に流し入れ、180度に予熱しておいた家庭用オーブンに入れて170度設定で、35〜40分焼けば完成です。

 

卵はすべて全卵を使ってもいいのですが、1個分は卵黄にすることで、焼き上がりが黄色く、美味しそうに仕上がるそう!

 

このレシピ通りに作ることで、驚くほどふわふわ&しっとりのプロ仕込みのスポンジケーキができ上がります。