「順番通りに観る必要はない」疲れない美術館の回り方

── ところで鑑賞をしていると、後半に進むにつれてだんだんヘトヘトになることがよくあります。なるべく体力を温存しながら、最後まで楽しみたいところですが…。

 

Naomiさん:
たしかに全部の作品を丁寧に鑑賞しようとすると、すごいボリュームですよね。でも、「ちゃんと鑑賞しよう」なんて思わなくても全然、大丈夫ですよ! 

 

たとえば私がよくする方法としては、鑑賞をスタートする前に、まずは入口に置いてある「出品リスト」にざっと目を通すんです。

 

それで最初に全体の作品数と、何がどこに展示されているのかをチェックします。メインの作品や好きな作家の作品が後半に展示されていることもあります。    

 

その場合は、前半の作品はスキップして先にお目当ての作品のところまで行ってしまうんです。じっくり鑑賞したら、また戻ってきて気になる作品を鑑賞していきます。

 

千葉市美術館では託児所サービスも利用できる

そのように全体像を大まかに把握すれば、体力と時間をうまく配分できるので、観たい作品の前にたどり着いた頃にはヘトヘト…なんてことを回避できます。

 

── 展示の順番通りに見るのが暗黙のルールかと思ってました。

 

Naomiさん:
いえいえ。といっても、たとえば作家の生い立ちに沿って作品が時系列に並べてあるような企画なら、最初から順番に見るほうが楽しめることも。

 

そのときどきの面白そうと思った好奇心に従って、臨機応変に鑑賞してみてください。